空耳図書館のおんがくしつ@相模大野 冬至(22日)開催です。

今年最後の『空耳図書館のおんがくしつ』。
いよいよ日曜日(22日・冬至)開催です♪お天気に雨マークがついていますが、これも自然のリズム。会場の相模原市立市民・大学交流センターは、小田急線相模大野駅徒歩すぐ。雨に濡れずに来れますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください♪
 今回は「冬至」にちなんで「夜」や「宇宙」の不思議に想いをはせた絵本を、手作り楽器や影絵、不思議な音と共に楽しみます。そのほかにもインドの手作り絵本や、民族楽器なども自由に手に取って楽しめます。
 会場のキッチン(実習室1)には、目印として「空耳図書館」の看板とカラフルなガーランドが飾られますので探してみてくださいね。

※OPEN 14時〜16時(無料・出入り自由)
14時30分〜
絵本『すびょるみゅ』の音あそび
(14時から整理券配布/10組程度/見学自由)
・音あそびする人たち
コヒロコタロウ(三宅博子、小日山拓也、石橋鼓太郎│芝の家・音あそび実験室)
・空耳図書館ディレクター・ササマユウコ

令和1年子どもゆめ基金助成事業・読書活動
■主催・お問合せ
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト

◎当日の様子・詳細は
https://www.facebook.com/events/555969761899692/?ti=cl

#空耳図書館 #空耳図書館のおんがくしつ #子連れ #おやこの時間 #ワークショップ #絵本 #ちょっと不思議な読書会 #相模大野 #相模原 #ユニコムプラザさがみはら

代表コラム『対話って何でしょう?』

 ところで「対話」って何でしょう?あらためて辞書で調べると「向かい合って話すこと、また、その話」と書かれています。あら、簡単(笑)。でもその簡単なことが日々なかなか上手くいかないから不思議です。
 空耳図書館の「哲学カフェ」や即興カフェの「コトバのない対話|nonverbal-dialog」など、ここ数年さまざまな「対話のかたち」をつくって気づいたこと。それは聾CODA聴メンバー同志のアーティスト・コレクティブや、(自分が音楽家だからかもしれませんが)「音」での非言語対話の方が圧倒的に”わかりあえる”気がすることです。気がするだけかもしれませんし、その「わかりあえる」とは何か?というと、これまたなかなか言葉に出来ませんが、自分の内外に「嘘がない時間が生まれる」という感覚でしょうか。カプカプもそうですし、いちばん”その人らしいな”と思うのもたいがい非言語情報です。絵やダンスも含めて。詩も入るかもしれません。つまり”芸術の力”です。
 例えば、その人の芸術には共感するのに、お互いの「言葉」がどうにもかみ合わず苦戦することがあります。特に私は「言葉にならないこと=音楽」を言葉にしようとすると無駄に話が長くなる(この文もか・・)。けれども、どんなに言葉を尽くしても結局たどり着けないのです。
 この1ヶ月、ある音楽家と「対話プロジェクト」の「準備の対話」が続いています。会って話すのは問題ないですがメールが上手くいかない。負のループに陥りそうになり、いっそ言葉をやめて「動画」や「音」で対話を始めてみました。あらびっくり。色々すんなりいくではありませんか。今までどうにも掴めなかったアイデアがわかってくる。年月を隔てて同じ場所で同じ風景の写真を撮っていたりする。お互いに落とし込む表現は違っても世界の捉え方に共感があるのです。一方で、今まで吐きだした膨大な言葉は何だったのか途方に暮れる。はたして言葉は思考を越えるのでしょうか。世界のすべてを言葉にするなぞ、自分にはとても無理。
ところで、12月27日の聾CODA聴の「対話の時間」は異言語交流です。年の瀬なので簡単なゲーム形式でテーマを決め、試行錯誤も楽しみながら「音のある|ない世界」の「|」に集う時間にしたいと思っています。手話、音声のほかに「筆談」も使います。「文字」にはその人が現れ、「書く」という身体性、そして少人数で思考をシェアする時の合理性や同時性は、今までの実感として筆談が適しているからです(瞬時に絵や図式にもできる)。アナログ世代が中心ということもありますが、この協働プロジェクト(雫境/舞踏、米内山陽子/手話)では「身体表現」も大事にしています。
 テクノロジーの進化で「対話の道具」は劇的に進化していくことでしょう。異言語/異文化を前提に「対話のかたち」も多様化する。けれども、人と人が「わかりあう」感覚はまた別の次元にあるはずです。言語/非言語どちらにしても、対話とは「向かい合って話すこと」。これ、やっぱり基本です。「何に」向かい合うか?そこを考える必要がありますが。そしてそこを助けてくれるのが「哲学」なんだろうと思っています。(ササマユウコ)

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空耳図書館のおんがくしつ 推薦図書のご紹介

『すびょるみゅ』土佐信道・絵、谷川俊太郎・文 クレヨンハウス2007
『すびょるみゅ』土佐信道・絵、谷川俊太郎・文 クレヨンハウス2007

「空耳図書館のおんがくしつ」では”自由すぎる絵本”の新しい楽しみ方として、絵本を”図形譜”に見立てた「音あそび」を提案しています。
 Facebookイベントページでは会場に設置する図書を一冊づつ「推薦図書」としてディスカッション覧でご紹介しています。第1回(11月2日)『きこえる?』からは始まり、今週からは第2回(12月22日冬至)の軸『すびょるみゅ』を皮切りに推薦図書の連載が始まりました。

ここから1か月の連載を続けますので、どうぞページを「いいね!」でフォローしてください。

空耳図書館のおんがくしつ~おやこの時間
◎第1回FBページ
◎第2回FBページ

♪絵本の音であそぶ人たち
コヒロコタロウ(三宅博子、小日山拓也、石橋鼓太郎)+空耳図書館(ササマユウコ)
令和1年子どもゆめ基金助成事業・読書活動
主催・お問合せ
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
tegami.connect@gmail.com(ササマ)

 

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【満席です】聾CODA聴『対話の時間』第2期境界ワークショップ研究会

満席です】ご応募ありがとうございました。

聾CODA聴 第2回境界ワークショップ研究会『対話の時間』
⇒詳細はFacebook専用イベントページをご参照ください。


プロジェクトメンバー:雫境(聾、身体)、米内山陽子(CODA、手話)、ササマユウコ(聴、音)
アートミーツケア学会青空委員会公募助成プロジェクト2017、2019

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育成×手話×芸術プロジェクト「アートを通して考える」スペシャルイベントに参加しました。

11月12日は、東京藝術大学美術学部で開催された聾者、難聴者のアーティスト育成事業『育成×手話×芸術プロジェクト「アートを通して考える」』のスペシャルイベントに参加しました。社会福祉法人トット基金(文化庁障害者による文化芸術活動推進事業)と、学生と社会人が共に芸術と福祉を学ぶプログラム「Diersity on the Arts Project(by東京藝術大学)」の共催でしたので会場は学生、社会人、美術・教育関係者、聴覚障害当事者を含む多くの参加者で満席でした。ちなみにこのプロジェクトには、現在コネクトで展開中の聾CODA聴「境界ワークショップ研究会」(アートミーツケア学会青空委員会公募助成プロジェクト2019)メンバーの聾の舞踏家/雫境さん、映画『LISTENリッスン』の共同監督/東京国際ろう映画祭の代表の牧原依里さんも関わっています。当日の司会は牧原さんでした。

  今回の内容は「イギリスのミュージアムにおける手話による鑑賞プログラム」をテーマに、聾者でありロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのイギリス手話プログラムキュレーター/ジョン・ウィルソン氏が来日し、彼自身が立ち上げた活動を紹介するものでした。イギリス文化や国の背景の違いはありますが、社会的マイノリティであるひとりの聾者の行動が波紋のように広がって、美術の世界に風穴を開けていくプロセスは大変興味深いものでした。鑑賞プログラムが聾/聴の協働チームで作成されていることにも大きな意義を感じました(これは美術館の制度の問題かもしれませんが、結果的に両者の文化理解を促進すると思います)。
 ウィルソン氏も指摘されていましたが、西洋美術の歴史は聴者(男性)の歴史であり、聾者や女性の芸術は「見て見ぬふりをされてきた」という事実は無視できません。これは例えば、少なからずいたにも関わらず隠された聾の芸術家(ゴヤも聾だったとか)の作品を鑑賞する際に当事者の視点が加わるということです。一方で例えば”音楽”が扱われている作品には聴者の言葉が生きてくる。美術そのものが聾/聴の世界をつなぐというよりも、美術と鑑賞者の媒体(ガイド)に聾者が加わることで美術鑑賞の視点そのものが豊かになるということです。大切なのは、聾者が一方的に聴者の美術を学ぶ場ではないということ(コスプレ体験型もありました)。これはまた別の機会に考えたいと思いますが、例えば”ろう学校”の音楽教育の在り方にも応用が効く発想だと思います。
  ところで、聾者と聴者における最大の”障害”は何かと考えると、それはコミュニケーション・ツールの違いに他なりません。そもそも音声日本語と日本手話は文法が違う。言語が違うのですから、もちろん文化も違います。聴者はそのことを知らない、というか知る機会がほとんどありません。例えば今回のイベント運営なら、日本語音声、日本手話、イギリス手話、文字モニター(UDトーク)と多言語の情報保障が必要でした。登壇者(イギリス手話)も含め、複数の通訳者による言語が飛び交う場は意思疎通や解釈の違いも生まれ、その摺り合わせが入る通訳には当然時間がかかります。これはテクノロジーの発達に伴って解消される問題かもしれませんが、だからと言って聾/聴がすぐに理解し合えるかと言えば、それはまた別の問題だと思います。お互いを理解し合うためにまず情報を保障する。

 哲学対話でもよく言われますが「自分の言葉」とは何でしょうか。それは他者からの借り物の言葉ではないということと同時に、母語(第一言語)や方言など、自分が最もストレスを感じずに使用できる言語という意味合いもあるはずです。聾者なら手話の情報保障があって初めて聴者との相互理解のスタートラインに立てる。これは手話を外国語に置き換えて考えてみれば分かりやすい話かもしれません。

 ユニバーサルな社会とは何か。現在は、マジョリティ(聴)がマイノリティ(聾)を包摂する時代から、それぞれが生きる世界をまず”知る”こと、理解することを前提にした多様性のある社会に少しづつ変化し始めています。聾と聴が対等な関係性を築くためにも、ウィルソン氏が指摘したように、まずはお互いの「歴史を知る」ことが大切なのです。

 私自身、2016年の映画『LISTEN リッスン』の出会いから聾の文化、音のない世界のオンガクとは何かをずっと考え続けています。今ふり返ると、監督ふたりと出会った当時は聾文化については「無知」でした。コミュニケーションは気持ちさえあれば何とかなると思っていた(それも間違いではありませんが)。現在進行中のプロジェクトはメンバー三者が「表現」に関わっていることもあって、「音のある/ない」は最大の”障害”とはなりません(むしろ”多忙”の方が問題です 苦笑)。それが非言語の世界で共感し合える「芸術の力」のひとつとも言えます。しかし世界は言葉で出来ている。だからこそ、さまざまに引かれた境界線を無神経に乗り越えるのではなく、両者のあいだに生まれる「境界」に集い対話するという発想が必要になる。例えば情報保障だけが優先されて、もし美術館が「情報過多」で非芸術的な空間になってしまったら、それは聾/聴どちらにとっても好ましい環境とは言えません(芸術的に鑑賞ガイドをするという発想もあると思います)。だからこそ「対話すること」を諦めない。聾/聴にとっての芸術とは何かを知り、考えることが少しづつ何かを変えていく。同時に芸術の可能性も豊かに広げてくれるはずだと思うのでした。

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おとなの空耳図書館「哲学カフェ入門」を開催しました。

 相模原市にも甚大な被害をもたらした10月の台風19号。それに伴って中止となった第6回ユニコムプラザまちづくりフェスタ(主催:相模原市立市民・大学交流センター)で開催予定だったおとなの空耳図書館『哲学カフェ入門 テーマ:自由?』を、急遽コネクト主催に切り替え、11月3日夜に同内容で開催しました(テーマ「自由?」進行役:田代伶奈)。
 日程変更で数名キャンセルが出ましたが、異年齢の男女8名が集まり「自由?」をテーマに2時間近い密度の濃い対話が繰り広げられました。対話の入り口では世代間の「言葉の認識の違い」を摺り合わせていくような、音楽で言えば「ジャムセッション」のような時間が流れ、しだいに「自由」を切り口にした人生や社会の本質に関わるような発見、自身の内側を深く掘るような言葉が参加者から自然と溢れでてきました。哲学カフェにおける語られる言葉や関係性のダイナミズムは、ファシリテーター(進行役)という”言葉の交通整理”がいる「哲学の時間」だからこそ可能になるのだと思います。学問的な「正解」に向かって知識をぶつけ合ったり、人生相談や愚痴をこぼす場とは違う(言葉の流れの中で、そうなることがあっても構わないですが)。日頃ひとりでモヤモヤ考えているようなことを「知」と「言葉」を使って外側につないでいく時間なのです。

 ですからここで必要とされるのは哲学の「知識」よりも、普段どれだけ自分の言葉で考えているかという生きる姿勢にほかなりません。トレーニングを受けて流暢に話す必要もない。自分らしく、正直にそこに在ればいいのです。進行役の田代さんも何度か説明していた「知識の格差」を排除した、平等の場づくりの実験とも言えると思いました。もっと言えば民主的であることのレッスンというか。ですから高齢者が若者に教えられることも、もちろんその反対の場面も多々起きます。社会的な地位や役割も問われません。誰もが安心して自分の考えを言葉に出来る。そういう場は実はなかなかありませんし、今回は「自由?」をテーマにしましたが、空耳図書館の哲学カフェは本当は何でもテーマにすることができます。大事なのは考えることを諦めずに他者と「対話すること」です。
 対話には「言葉」が必要です。しかも現在、私たちが当たり前に使用している言葉、例えば「社会」「哲学」「芸術」「音楽」「市民」「公共」そして「自由」などなど、芸術にも関わる大事な言葉のほとんどは150年前の明治の改革で急ピッチに輸入された外来語(西洋の概念)です。例えば今回の「自由」という言葉は明治以前にもありましたが、明治以降の使われ方と同じなのでしょうか?FreedomかLibertyか。芸術をめぐる「表現の自由」の問題には、まず言葉の認識の違いが根底にあるはずです。
 今回の対話の中でも、社会のルールと自らの感情、このふたつの「自由」を行ったり来たりしながら多様な意見が交差していました。この世界には十人十色の自由がある。そもそもひとつの大きな「自由」を表わす言葉などあるだろうか?こうして哲学カフェは大きな気づきと共にモヤモヤして終わるのです。
 連休中日の夜にも関わらずご参加頂いた皆様、そしてご多忙のなか進行役を引き受けてくださった田代さんありがとうございました(田代さんは現在、各メディアで「哲学」を身近なものとして紹介しています。ネットにも様々なインタビュー記事があがっていますので、是非検索してみてください)。

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路上観察学会分科会5周年

 ほとんど地下組織みたいになっていますが、活動しております!今日11月11日は路上観察学会分科会設立5周年(マンホールの日でもあり、ポッキーの日でもある)。当時、亡くなったばかりの赤瀬川原平さん/尾辻克彦展(@町田市民文学館)トークにいらした本家メンバー・南伸坊さん、林丈二さんに"勝手連"をご承認頂いた記念すべき日です。そこから歩きに歩いた活動は吉田謙吉氏や泥沼コミュニティを始め、様々な出会いにもつながっていきました。発足当初から過去の活動記録はコネクト臨時サイトからスズキセノアーツのブログにも転載しましたので、鈴木健介の活動とともに下記リンクからご覧ください。

 今年は『建築ジャーナル』6月号の「散歩」特集にお声がけを頂いてササマユウコは音の散歩『渋谷の空耳』、舞台美術家・鈴木健介は散歩漫画を寄せています。バックナンバーは入手可能ですので、気になる方はぜひ出版元サイトからご購入ください。
 現在、コアメンバー(上記ふたりに劇団青年団所属、山内健司、松田弘子)による久しぶりのZINEを準備中。年明けには発行予定ですのでこちらもお楽しみに。
◎スズキセノアーツ

http://suzukiscenoarts.blogspot.com/search/label/%E8%B7%AF%E4%B8%8A%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E5%88%86%E7%A7%91%E4%BC%9A

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空耳図書館のおんがくしつ〜おやこの時間「えほんの音あそび①」開催しました

【活動記録】

空耳図書館のおんがくしつ「絵本の音あそび♪」@相模大野

日時:2019年11月2日(土)14時~16時 予約不要、出入り自由、参加費無料
場所:ユニコムプラザさがみはら(相模原市立市民・大学交流センター)実習室1

音あそび案内人:コヒロコタロウから(三宅博子、小日山拓也)+空耳図書館(ササマユウコ)

対象:「絵本の音」に関心のある子どもとおとなたち

内容:非言語/オノマトペ絵本、文字のない絵本など「自由すぎる絵本」を図形楽譜に見立て、手作り楽器や珍しい民族楽器など、「音」の世界から絵本を自由に読み解く”ちょっと不思議な読書会”。J.ケージ「偶然の音楽」、M.シェーファー「サウンド・エデュケーション」、コミュニティ音楽療法のエッセンスも散りばめている。

紹介した絵本:『きこえる?』はいじまのぶひこ作(福音館書店)、『もけらもけら』山下洋輔ぶん、元永定正え、中辻悦子構成(福音館書店)、『がちゃがちゃどんどん』元永定正さく(福音館書店)、『おいしいおと』三宮真由子ぶん、ふくしまあきえ え(福音館書店)、『じゃあじゃあ びりびり』まついのりこあかちゃんのほん(偕成社)

令和1年子どもゆめ基金助成事業・読書活動

 

次回:2019年12月22日(日・冬至) 場所:ユニコムプラザさがみはら実習室1
開館:14時から16時 
   14時30分からの音あそびワークショップに参加希望の方は、14時から整理券を配布します
  (親子10組)。ワークショップは見学自由、開館時間内は出入り自由です。

内容:1年の終わりでもあり始まりでもある、昼がいちばん短い「冬至」の日。世界中にお祭りがあるこの日に、宇宙のリズムや「世界のはじまり」にも思いをはせた”自由すぎる絵本”を楽譜に、ちょっと不思議な音の読書会をお届けします!いっしょに絵本の世界をあそびましょう。

講師:コヒロコタロウ(三宅博子、小日山拓也、石橋鼓太郎)+空耳図書館(ササマユウコ)

主催:お問合せ tegami.connect@gmail.com (ササマ)
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト

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空耳図書館「きのこの時間」@新宿御苑を開催しました。

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第50回日本音楽教育学会に参加しました(雑感)

 各地に甚大な被害をもたらした台風が続いた10月。ふり返る間もなく終わってしまった感があります。イベントが続きブログが滞りがちですが、日々の活動はコネクトFBでご紹介していますので、どうぞこちらもご覧ください。
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 10月19、20日は東京藝術大学音楽学部で開催された「第50回日本音楽教育学会」に参加しました。数年ぶりの参加となりましたが、発表された研究には社会や時代を見据えたテーマが増え、研究の世界にも新しい風が吹き始めていることを実感しました。
 筆者(ササマユウコ)のコネクト活動「耳の哲学」の母体となる弘前大今田研究室からは、サウンド・エデュケーション(図形譜)実践ろう学校の音楽教育、公共性やアクティブラーニングを視野に入れたユニバーサルな音楽教育論、そして哲学の視座と、活動ともリンクする内容が続きました。他にも、社会福祉や音楽療法として行われるコミュニティ・ミュージックや、そのノルウェイ刑務所での実践視察、スペインのジャーナリストが考案した絵本読み聞かせ「アニマシオン」等が「空耳図書館のおんがくしつ」とも重なって興味深かったです。
 一口に「音楽教育」と言っても実はとても幅広いですが、この学会は「学校教育」の研究が軸にあります。筆者自身は「学校教育」には携わっていませんが、自身が受けた教育、明治維新から150年の間に構築されたある意味とても特殊な「学校の音楽」も、来年度の教育改革を機に大きく変化していく予感がありました。特に公共の「学校の音楽」は本来、M.シェーファーが既に40年前に示唆したような「全的教育」であることが望ましいと考えます。何よりまずは「きく」ことの大切さ。鑑賞から哲学対話を、世界中の楽器の音や成り立ちからは歴史や風土や美術を考えるきっかけも生まれます。自分をとりまくサウンドスケープから環境を知り、さらには「音のない世界」を想像する。音楽教育を通して「鳴り響く森羅万象に耳をひらく」ことは、自分が今生きている世界を学ぶことにつながるのです。指揮に合わせた「音楽作品」の合唱や演奏は、本来これらの「きく」体験をした後の音楽教育とも言えます。
 ちなみに写真(上)は、実は音楽ではなく美術教育「こんな授業をうけてみたい!!」(美術と教育 全国リサーチプロジェクト2019)の看板です。ちょうど同日、東京藝大音楽学部と道を挟んだ美術学部美術館の地下で開催され、コネクトでもお馴染みの体奏家・新井英夫さんが小学校で実施した「カラダで図工」や、石を造形的に写し取る筑波の試み、弘前大付属特別支援学校での「つむ」ワークショップ的授業など、色彩豊かな会場構成や内容も含め「面白そうな授業」がたくさん展示されていました(11月4日まで)。そもそもサウンドスケープの思考レッスン「サウンド・エデュケーション」はシェーファーも著書『教室の犀』で示唆したように美術教育からのヒントが沢山ありますし、学校にはもっと総合的な「芸術教育」が必要な時代なのではないかと思うのでした。学校指導要領に領域を横断する仕組みがないことが「芸術教育」を実現できない最大の原因なのだと思いますが、研究者や教育者や芸術家がもっと個人レベルで境界を越え、相互に関わることでオルタナティブな「知」、新しい時代のリベラルアーツを考える機会は生まれていくのではないかと思いました(コネクトの宣伝のようになってしまいますが)。
 M.シェーファーが40年以上前に「サウンドスケープ」という考え方を音楽の学会で発表したとき、研究者たちから「嘲笑された」ことを今も忘れないといいます。未来を見据えた新しい発想や思考が権威者たちに拒絶されるのは世の常なのかもしれません。しかも「新しい考え方」が一般に広く受け入れられるには長い時間を有することは、コペルニクスの地動説でさえ浸透するのに100年かかった歴史からもわかります(しかし否定された「天動説」も視点を変えれば間違いではない?という疑問も生まれます)。

 教育には時間がかかる。「最中」は時間が止まっているような感覚さえあります。年単位の時間が過ぎたある時点で立ち止まり、ふり返ったときに「変った」と認識するような時間の在り方が「教育の時間」なのだと思います。それは良くも悪くもだからこそ、矛盾するようですが「今」に集中しなければならない。芸術は「評価」軸が違うことを自覚しつつ、社会や時代の変化には敏感にありたいものです。

 ちなみに筆者は、2011年の東日本大震災を機にサウンドスケープの弘前大学今田匡彦研究室に社会人研究生として籍を置き、2013年まで哲学やサウンド・エデュケーションの研究で学会に参加しました。本名(今井裕子)で『音楽教育実践ジャーナル』(2014 査読付)、『音楽教育学』(2013)への寄稿、音楽家として東北地区の研究者に向けたワークショップも実施させて頂いています。ご興味のある方は下記までお問合せください(ササマユウコ)

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空耳図書館おやこの時間「えほんの音あそび」11月・12月開催@相模大野

 


 ちょっと不思議な読書会「空耳図書館」をユニコムプラザさがみはら(相模原市立市民・大学交流センター 小田急線相模大野駅すぐ)で開催します。
 今回は赤ちゃんからOKの「おやこの時間」です。テーマは「えほんの音」。文字がなかったり、オノマトペだったり、意味がわからなかったり、”自由すぎる絵本”はどうやって読むのかな?教育目的ではなく、柔らかに絵本をあそぶ芸術の時間です。
 手作り楽器やめずらしい音も絵本といっしょにご紹介します。ひとりが好きな人も、大きな音が苦手な人も、いつでもあそびにきてください!

開館日時:①11月2日(土) ②12月22日(日・冬至)  いずれも14時から16時
場所:
ユニコムプラザさがみはら 実習室1(ガラス張りのキッチンスタジオ)

「絵本の音あそび」ワークショップ ※参加費無料・予約不要
対象:
赤ちゃんから小学校低学年  各10組程度・見学OK 40分程度
第1回 11月2日 14時30分 「耳をひらく・耳をすます」 絵本『きこえる?』ほか

愛2回 12月22日 14時30分 「おもしろい音・めずらしい音」 絵本『もけら もけら』ほか

◎「えほんの音」であそぶ人たち
コヒロコタロウ
 三宅博子・小日山拓也・石橋鼓太郎(芝の家・音あそび実験室メンバー)

 芝の家・・港区×慶應大学が共同運営するコミュニティスペース。
空耳図書館ディレクター(ササマユウコ)
◎開館時間(14時~16時)内の出入りは自由です。ワークショップ参加のほか、会場にある絵本や楽器であそべます。

イラスト:おぐまこうき
 東京生まれ、相模原育ち。2014年9月より半年間、南インドの出版社TARA BOOKSにアーティスト・イン・レジデンス。2017年同社より絵本『The Berber's Dilemma(とこやさんとすごいひげ)』出版。第17回ノート展準大賞、GEISAI#14審査員個人賞(伊藤弘賞)など。最近はコミュニティでのワークショップにも積極的に取り組む。

 

令和元年子どもゆめ基金助成事業・読書活動
主催・お問合せ/芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
(相模原市立市民・大学交流センターシェアードオフィス1)
tegami.connect@gmail.com(ササマユウコ)

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空耳図書館きのこの時間②秋編

【ゆる募】7月の夏編からあっという間に秋編のご案内です。J・ケージは著書『サイレンス』の最後に「キノコに熱中することによって、音楽について多くを学ぶことができる」と述べていますが、それは凝縮された「きのこの時間」を知ることに他ならないと感じています。この空耳図書館では音楽に美術の視点を加えて、都会の森のきのこを「みる・きく・考える」時間を過ごします。自主事業です。

※参加者には小日山拓也特製きのこ標本&イラスト栞を差し上げます。

日時:2019年10月26日(土)10時から13時@新宿御苑
参加費:無料(別途入園料500円)
【案内人】
小日山拓也(美術)
 きのこ愛好家。芝の家・音あそび実験室、北千住だじゃれ音楽研究会メンバー。東京藝術大学油絵科卒。
・ササマユウコ(音楽)
 サウンドスケープを「耳の哲学」に世界のウチとソトを思考実験中。CONNECT代表。

主催/お問合せ
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
tegami.connect@gmail.com
http://www.coconnect.jimdo.com


◎お申込みの詳細:Facebookイベントページ

https://www.facebook.com/events/2999486976791646/

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「哲学カフェ」って何?

「哲学カフェ」って何?
 コネクトの今年のテーマは「考える=哲学する」です。特に空耳図書館で開催している「哲学カフェ」は専門知識が一切必要なく、誰もがいつもの言葉で自由に「対話」できることが魅力です。この点は、コネクトの根底にあるサウンドスケープの思考を学ぶ「サウンド・エデュケーション」とも親和性が高いと感じています。実際にコネクトでは音楽×哲学カフェのコンセプトで「即興カフェ」も開催してきました。
 そもそもの「哲学カフェ」は90年代のパリで偶然始まりました。あるカフェで「哲学討論会」が開催されるとラジオが誤報したことで人が詰めかけ、そこに偶然居合わせた哲学者が始めたというエピソードが何ともパリらしいなと思います。一方で国内の「哲学カフェ」は「震災」を機に始まります。1995年の阪神淡路大震災後には無用とも思えた「哲学」を社会にひらく目的で、大阪大学臨床哲学研究室(鷲田清一ゼミ)からNPO法人カフェフィロが立ち上がった関西中心に、今度は2011年東日本大震災をきっかけに関東方面に、そして全国に一気に広がりました。ちなみに
3月に「おとなの空耳図書館 やってみましょう!哲学カフェ」で進行役をして頂いた寺田先生(上智大学哲学科科長)を始め関東のカフェフィロ・メンバーも鷲田門下が主流です。ソクラテスとプラトンの時代から「対話」の師弟関係は音楽のそれとよく似ています。
 少し個人的なお話をさせてください。筆者(コネクト代表ササマユウコ)は物心ついた頃からピアノや楽典の専門教育を受けましたが、西洋音楽の背景にある哲学を学んだ記憶がありません。明治以降に性急に導入された音楽教育には根幹にある哲学が抜け落ちていて、その問題が指摘され始めたのはつい最近です。筆者は音大ではなく普通大学で
教育哲学と視聴覚教育を専攻し、卒業後は企業の専門職として映画、その後は出版、劇場と併行してCD制作を中心に音楽活動をしていましたが、やはり東日本大震災・原発事故が転機となり、その「音楽の哲学教育の不在」に気づきました。言葉の不在というか。

 そこで2011年から2013年まで「音楽とは何か」を考えようと弘前大学今田研究室(サウンドスケープ、サウンド・エデュケーション)に籍を置き、同時に原発事故で避難した前任者の仕事を急遽受け継ぐかたちで、町田市教育委員会生涯学習部(市民大学担当)の仕事に携わりました。弘前は音楽教育の領域に「哲学」がベースにありました(今田先生は哲学博士)が、市民大学の4年間の現場では日々"哲学対話未満"の場を沢山経験しました。それもあって、2015年に弘前大学出張講座として「即興カフェ」の前身CONNECT+「音楽×やさしい哲学カフェ」を紹介しています。

 音楽家の私が言うのは気が引けますが、この世は残念ながら玉石混合の「言葉」で出来ていることを痛感します。にも関わらず"言葉で考える場"が圧倒的に少ない。音楽の専門教育しかりです。2011年の「自粛」「絆」といった社会からの"言葉の津波"に音楽が翻弄された経験は、言葉より音楽を信じていた私の人生観を大きく変えた出来事でした。先述したように「哲学」や「芸術」そして「社会」や「自由」等の言葉は輸入・翻訳されてからまだ150年。使われ方や意味が曖昧で、正直よくわからない。だから今でも「哲学すること」「芸術すること」は暮らしから遠い印象がある。それは、もともと外国の考え方(言葉)なのですから当たり前なのです。明治から令和まで途中に大きな戦争や震災を何度も経験し生きていくのが精いっぱいの暮らしの中で、学校でもきちんと学んでいない「哲学」や「芸術」をどうして身近に感じることが出来るでしょうか。

 しかしこうも考えます。「考えること」や「表現すること」は本当に特別なことでしょうか?芸術や哲学の世界に限らず、いつもの暮らしの中で実は誰もが当たり前にしていること、そこに名前が付いていないだけだとも思います。だからこそ、混乱した社会の中で「哲学カフェ」や「芸術ワークショップ」が時代を生き抜く知恵として広く受け入れられたのでしょう。

 現在コネクトで進めている聾CODA聴プロジェクトに助成を頂いているアートミーツケア学会も、この関西の臨床哲学の流れにあります。ここでの研究会では音のある/ない世界の「境界」に集い、お互いの文化や言語の違いを認めながら哲学カフェのように「対話すること」を軸に進めています。芸術の中にある障害のある/ないを越えた世界を一般に広く提示することが、この先の多様な社会の小さな光になると信じています。
 もちろん芸術や教育関係に限らず、もしPTAや自治会、会社の会議やサークル活動、親子関係など、暮らしの中にあるさまざまな「話し合い、考える場」がうまく回らないと感じている方がいたとしたら、是非一度どこかの「哲学カフェ」に参加してみてください。街中の喫茶店や公民館を始め、美術館や図書館、今はアクティブラーニングを視野に入れた小学校でも「哲学対話」が導入されはじめています。子どもたちは未来の社会ですから、あと10年もすればどの町にも「哲学カフェ」が当たり前に存在していることでしょう。その一方で今の大人たちは「哲学=考える」を学校できちんと教えてもらっていないのですから、「対話」を基本とする民主主義、「話し合い」がうまくいかないのは当たり前なのです。だからこそ、いつもの言葉で話して・聞いて・考える「哲学カフェ」が暮らしの中に当たり前にあったとしたら、何かが少しづつ変る気がしませんか?

 「対話」は議論やディベートではありません。勝敗や優劣を競う場ではないですし、社会的な立場は関係なく誰もが安心して自由に発言でき、平等に扱われる場です。実はそのような場は社会や学校や家庭の中でさえ、ほとんど存在しないことにも「哲学カフェ」に参加すると気づくのです。では、その"自由"とは何でしょう?平等はよいことでしょうか。モヤモヤしながら、誰かと一緒に考えてみませんか?

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聾CODA聴②第1回境界ワークショップ研究会を実施しました(9/9)

 

 

 昨日は台風接近に伴う開催検討から始まり、交通機関の大乱れで遅刻(ササマ)、息子発熱による手話通訳欠席(米内山)、ひとり対応で急遽内容変更(雫境)と、コレクティブの研究材料としては初回からてんこ盛りで、結局4時間半に及ぶ濃密な聾聴の対話の時間となりました。朝は参加者キャンセル相次ぎ開催も迷いましたが、貴重なご意見を頂いたり、通訳までして頂いた参加者の皆さまには心より感謝いたします。
 今日の膨大なトピックをいちど整理し、今期活動の"境界のかたち"を引き続き探っていきたいと思います。後半はイメージが果てしなく広がったハードコアな哲学カフェのようでした。
 印象的なキーワードは「表現とは何か」「言葉の居場所」「五感+」「異文化理解」「リズム」「日本手話と日本語」「ろう学校と音楽/表現教育」あたりです。気になった方はぜひ次回をご注目ください。
・・・・
以下、荒天(前後)時の開催について、今後の"中止判断基準"です。
(メンバー間のディスカッションと実感より)。
①施設管理者の判断だけを頼りにしない
②暴風雨(警報の有無より体感優先)
③40度近い高温(フェーン現象)
④オフィス街を歩くのに危険な強風(体感)
⑤交通機関の大幅な乱れ、運休
⑥子どもの臨時休校、体調不良(本人も)
とにかく自然に逆らわず、聾聴の身体感覚を共有しながら臨機応変に対応します。今回、事前のメンバー間ディスカッションや協力連携は万全でしたが、当日の交通機関が大幅に乱れて進行役(筆者)の遅刻、手話通訳の急遽不在と、不可抗力とはいえ会の内容や時間配分に大幅な変更が生じました。アーティストによるオルタナティブな研究会で「時間」や事前準備をどう捉えるかは難しい問題ですが(即興性の妙があるので)、日本語、日本手話、筆談が飛び交う中、とにかくあっという間に時間が経ってしまいます。今回の参加者の皆様は非常に好意的でしたが、これは今後の課題となりました。哲学対話のルールを緩やかに導入する等も検討したいと思います。
 このプロジェクトは昨年夏に開催した即興カフェ「言葉のない対話」コラボ企画でも思いましたが、非言語コミュニケーションの方が"話が早い"。しかしその境界にあえて言葉を置き、「考える」という試みから見えてくるのが実は社会の問題だったりもします。「言葉」は「きこえる/きこえない」を越えて人をつなぐのか、もしくは分断するのか。非言語に昇華するまで引き続き考えてみたいと思います。なぜなら、この社会は言葉で出来ているからです。
 台風一過、まずは無事に第1回を開催できましたことご報告いたします。
文責:ササマユウコ


2019アートミーツケア学会青空委員会公募プロジェクト
◎第1回聾CODA聴②
 きこえない/きこえるワークショップ研究会
・実施日2019年9月9日 14時〜18時30分
・プロジェクトメンバー:
 雫境(聾、身体、美術)、
 ササマユウコ(聴、サウンドスケープ思考)
 米内山陽子(CODA、舞台手話通訳) ※急遽欠席
・会場:アーツ千代田3331

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聾CODA聴②境界ワークショップ研究会が始まります

このたび2019年アートミーツケア学会青空委員会公募プロジェクトに採択されました。

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【定員に達しました】おとなの空耳図書館・哲学カフェ入門②『テーマ:自由?』

10月10日現在【台風19号関連】
今回の主催はユニコムプラザさがみはら(相模原市立市民・大学交流センター)です。当日の実施可否につきましてはユニコム、またこれを受けてコネクトFB,ホームページでも告知いたします。尚、「万が一、中止の場合は」お申し込み時の緊急連絡先に各自ご連絡を入れます。哲学カフェはコネクト主催に切り替えて後日実施の予定です。引き続き、台風動向ご注目ください。
◎企画・お問合せ
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
tegami.connect@gmail.com (ササマ)

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2019年度「空耳図書館」今後の予定(8/25現在)

 【2019年度の今後の 8/25現在】※詳細は随時コネクトFacebookイベントページ等で告知いたします。

 

 

【おんがくしつ】

・11月2日(土)@ユニコムプラザさがみはら(実習室1)⇒お申込み10月1日から

 空耳図書館のおんがくしつ①「小さな音のちょっと不思議な読書会」
 (令和1年子どもゆめ基金助成事業・読書活動)

 進行役:ササマユウコ、三宅博子 サウンド・エデュケーション×音楽療法

・12月22日(日)@ユニコムプラザさがみはら(実習室1)⇒お申込み10月1日から

 空耳図書館のおんがくしつ②「手作り楽器とオノマトペ絵本の世界」
 (令和1年子どもゆめ基金助成事業・読書活動)

 進行役:コヒロコタロウ(三宅博子、小日山拓也、石橋鼓太郎)×ササマユウコ

 推薦図書:『もけらもけら』「がちゃがちゃどんどん」

 

※きのこの時間(美術×サウンドスケープの思考)

・10月26日(土)@新宿御苑⇒お申込み10月1日から

  きのこの時間(案内役:小日山拓也×ササマユウコ、美術と音楽の時間)

 

※おとなの時間(哲学カフェ)

・10月13日(日)@ユニコムプラザさがみはら(第6回まちづくりフェスタ)⇒お申込み9月10日から

 おとなの空耳図書館「やってみましょう!哲学カフェ②」進行役:田代伶奈

 推薦図書:『哲学カフェのつくりかた』

・2020年3月@ユニコムプラザさがみはら(予定)
 
おとなの空耳図書館「哲学カフェ」 テーマ:「’死’について考える」 進行役:寺田俊郎さん


主催/お問合せ:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト tegami.connect@gmail.com

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聾CODA聴②境界ワークショップ研究会

2017年度アートミーツケア学会青空委員会公募助成プログラムとしてスタートした「聾/聴の境界をきく」(メンバー:雫境×米内山陽子×ササマユウコ 主催:CONNECT/コネクト)。

第1期の課題と展望を踏まえた第2期が9月9日よりスタートします。ご興味のある方は若干名でえはすが以下のリンクより募集いたしますので、お気軽にご参加ください。但し、通常のワークショップではなくアーティストの研究会であることをご了承ください。
聾CODA聴②「境界ワークショップ研究会」FBイベントページ

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あいちトリエンナーレ「表現の不自由展、その後」展示中止をめぐって

芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト(代表ササマユウコ)の見解。
 現在この問題は、憲法、芸術、文化政策、政治思想、アーティスト、批評家等、さまざまな視点や立場から日々声明が発表され、地方都市の芸術祭を越えた社会問題に発展しています。日を追うごとに明らかになるのは、「公共の芸術祭に公人が介入し中止に追い込まれた」’弾圧’や’検閲’の構図よりも、顔の見えない市民からの抗議電話や脅迫FAXの’暴力’に運営側が屈したという事実が、今後の様々な社会に大きな影を落とすのではないかという懸念です。これは上から押さえつけられるよりも根が深い。市民自らが自主規制し「表現の自由」を手放す国はもはや民主主義とは言えません。14日現在、新たに海外からの9作家が「展示の再開と表現の自由の擁護」を求めて展示辞退を申し入れています。
 今回どのような抗議や脅迫が寄せられたのか。’プロパガンダ’と批判する人たちにも納得のいくように、開催から中止に至るまでのプロセスや予算表も含めての展示、表現の自由とは何かを「考える場」が芸術として昇華された上での再開を強く望みます。もちろんオープンな場であると同時に、セキュリティの確保は必要不可欠です。運営側の柔軟な対応こそ、芸術(祭)の可能性をあらたに提示できる機会になるかもしれません。ただしそれには芸術外部のディレクターだけでなく、芸術の力をきちんと知り尽くしたプロのキュレーターの参画も求めたいところです。

 コネクト(=ササマユウコ)は政治的思想は中立とし、表現者の視点から「表現の自由とは何か」について考えていきたいと思います。検証委員会が立ち上がり、公開質問状への回答も発表され、ジャーナリスティックにも日々状況が変る話題ですので、基本的には即時性のあるFacebookで検証していきたいと思っています。


2019年8月14日 芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト 代表:ササマユウコ

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聾CODA聴 ワークショップ研究会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年度アートミーツケア学会青空委員会公募プロジェクトとしてスタートした「聾CODA聴の境界プロジェクト」第2弾のお知らせです。9月9日(月)14時から16時にワークショップ研究会を開催いたします(場所:アーツ千代田3331)。第1期の活動からみえた課題や展望をテーマに、雫境(聾/身体、美術)、米内山陽子(CODA/舞台手話通訳)、ササマユウコ(聴/サウンドスケープ思考)がそれぞれの活動から話題を提供し、オープンでコレクティブな場をつくっていく予定です。
詳細は8月19日(月)にFacebookページにて。ご注目ください。

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空耳図書館おんがくしつ♪「きのこの時間」を実施しました。

 去る7月18日、平日朝の明治神宮で空耳図書館おんがくしつ「きのこの時間」を実施しました。この日はサウンドスケープの提唱者M.シェーファーの誕生日に因んだ「World Listening Day」。毎年「Global Community Event」としてAcoustic Ecology(音響生態学)を掲げるアメリカの非営利団体からWorld Listening  Projectの「テーマ」が発表され、世界各国でテーマに沿ったイベントが自発的に実施されホームページやSNSでシェアされます。参加資格も特になく、サウンドスケープのオープンな思考に共感し主旨に賛同した人たちが、音楽/アート、環境学、フィールドレコーディング等、さまざまな領域の境界から自由に参加できる「祭典」です。
 2019年のテーマは「LISTENING WITH」。コネクトでは案内役を「小日山拓也(美術)×ササマユウコ(音楽)」が引き受け、参加者と共に「きのこのある風景」を「みるきく歩く」イベントを明治神宮で開催し世界の仲間たちとシェアしました。単なるきのこ探索ではなく、共に「みるきく考える=美術×音楽×哲学散歩」の時間です。歩き始める前に「内と外」がデザインされた「人工の森・明治神宮」を地図で俯瞰し、地形の起伏も意識しながら森のサウンドスケープ(周辺環境音も含む)をききながらのキノコ散策が始まりました。
 今年は長雨が続いたせいもあり、歩き始めると直ぐに次々と森のきのこが見つかりました。最初は「発見する喜び」に夢中になり「きのこそのもの」にフォーカスする時間が続きました。聞こえてくるサウンドスケープも原宿駅構内のアナウンスや電車の音、車の音や工事音等、視覚的には鬱蒼とした静寂の森が都会にあることを意識させられます。しかし「森の中心部=内」に入ると周辺のサウンドスケープが神聖な雰囲気へと変化し、きのこの「存在」にも新たな物語性が出てきました。静かな場所を選んで生息しているのか、音を聞いているか?といった擬人化です。時には「親(木)」を殺してしまう恐ろしい子どもにも見えてきました。
 個人的に興味深かったのはLISTENING WITHの「WITH」には「きのこ」も含まれていたということです。あとは「参加者ときのこの関係性」がそれぞれ違っていた点も視点が多角的になり様々な発見がありました。あくまでも「日常の延長線上」のリアルな存在として捉えている人、想像や思考のきっかけとして、芸術そのものとして捉えている人、「食べ物」として見ている人など。同じ世界でも内と外の境界線の引き方は様々です。それは実は世界に通じる「人間ときのこの関係性=文化」とつながることも参加者同士の対話から共有されていきました。さらに美術の世界の「みる」には、サウンドスケープの「きく=耳をひらく・耳をすます」と同様に「周辺的観察(目をひらく)/集中的観察(目を凝らす)」ような違いがあるという発見でした。それは時間の流れとも関係していて、最初はきのこに集中していた視点が徐々に広がり、きのこと周辺の関係性を読み解く見方に変っていきました。さらに理系・文系ふたつの世界、対象の認識方法が曖昧に混在していたように思います。これこそが、まさに芸術的。
 もともと西洋文化圏でのきのこは「野菜未満」とされ静物画の対象にも選ばれにくく、魔女と結びつけて忌み嫌う人もいればラッキーチャームになったり、狂言の「くさびら」のように異界の存在としても描かれます。しかもきのこは食用にも猛毒にもなる。現代の定義では人間もきのこ(菌類)も同じ「生き物」として分類されることも興味深いです。この境界領域的なキノコの存在感は「話題提供者」として本当に事欠きません。特に「キノコ=音」と例えた時、きのこのある風景を「みる」ことはサウンドスケープ思考の「きく」と同義で、非常に「耳の哲学」的だと思いました。予想以上にWorld Listening Dayにも相応しい企画になったのではないでしょうか。
 ちなみにM.シェーファーが影響を受けた現代音楽の巨匠J.ケージはキノコ愛好家(研究者)としても知られています。彼の著書『サイレンス』(柿沼敏江訳 水声社)の最後には「キノコに熱中することによって、音楽について多くを学ぶことができる。私はそういう結論に達した。」と記されています。確かに森の中にひっそりと存在するキノコたちの豊かな世界に気づくことは、日常と非日常をつなぎ、ミクロコスモスとマクロコスモスを行ったり来たりするような視点のダイナミズムが生まれ、とても芸術的な体験だと思いました。さらに「音楽とは何か」を考えた時、毒にも薬にもなる存在、周辺との関係性、外観の美や醜、そして何より「生から死まで」を比較的短い時間で凝縮して提示する在り方が何とも音楽的だと思うのでした。

 この夏の長雨もキノコたちから世界を見ることで少しも憂鬱になりませんでした。日常と非日常の間に位置し、想像力をかきたてるキノコの存在はまさに芸術や音楽と同じなのかもしれません。

 

We searched mushrooms and listened soundscape of urban forest in TOKYO. This was world listening day project 2019'LISTENING WITH' at 17/07/2019.


◎次回「きのこの時間」は10月21日(月)新宿御苑で開催します。詳細はFacebookで告知いたします。

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代表コラム「最期の音楽とは何か、を考えるということ」

【代表ササマユウコ個人FBからの転載です】

 ここ数年、七夕の時期に巡ってくるホスピスコンサート「Mother Songs」が無事に終了した(非公開)。気づけば10年11回目となり春には立派すぎる感謝状まで頂いてしまったが、この場から「音楽とは何か」と気づかされることは果てしなく、いつも感謝しているのは私の方だ。

 昨日は星や宇宙や生命に思いを馳せて'サウンドスケープ'のお話もさせて頂いた。病院の音楽療法士さんやボランティアさん、最近は患者さんにも手伝って頂いて、天井の高いガラス張りの空間に星空を響かせる。私はただ自分を無にして、この一期一会の音の風景に100年歌い継がれた小さな旋律を放つだけだ。それは祈りにも近い。静かで透明な時間だ。
 人は尊く、そして強いと思う。例え余命を知っても、星に願う事、音楽に震える心、そして笑顔を最期まで失わない。ベッドのまま運ばれて参加される方もいる。昨日は最後に宮沢賢治の「星めぐりの歌」を弾いた。コンサートのあと「まさかここで大好きな歌が聴けるとは思わなかった、ありがとう」と涙された方がいた。新顔のボランティアさんは「音楽をきくのではなく、眺めるということを初めてしました。楽しかった」と顔を輝かせていた。
 最初の数年はいわゆる通常のコンサートをしていた。私はピアニストであり皆さんに演奏を届けにきた、というある緊張感を伴う一方的な関係性だったと思う。死にゆく人たちに向けた音楽は「完璧でなければ」と感じていた。しかし10年の月日の中で私の音楽や考え方が変わっていった。死は特別なことではなく日常の延長であり、私の音楽もその風景の一部であればいい。一期一会の時間や出会いを楽しめばよいのだと。音楽は媒体に過ぎない。だから最初に「私はピアニストではなく、皆さんと一緒に音の風景を編む音楽家です」と自己紹介を入れるようにした。すると「受け身」だった会場の空気も一変する。緊張感が解け、別の集中力が生まれることを感じるようになった。お見舞いのご家族が一緒に音を出すこともある。
 音楽とは何かを考えることは結局、人とは、人生とは、生きるとは何かを考えることに他ならないと思う。実は毎年「今年で辞めようか」と思って臨んでいる場なのだが、来年も約束して病院を後にしていた。私はなぜここに来るのか。そこにピアノがあり、空間に静かに響き合うこの場の音の風景、関わって下さる人たちが好きだからなんだと思う。

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第8回即興カフェ『満月|森羅万象に耳をひらけ!』終了しました。

2019年5月19日【日・満月】第8回の「即興カフェ」を終了いたしました。今回のテーマはカナダの作曲家R.M.シェーファーがサウンドスケープ論を提唱した著書『The Tuning of The World 世界の調律』の中で記した「Sonic Universe! 鳴り響く森羅万象に耳をひらけ!」に因み、「ひらく」でした。ひとくちに「ひらく」と言っても、日本語の辞書を開くだけでも予想以上に多くの意味が込められた言葉であり、何より人間にとって大切な「感覚」だということが解ります。
 今回はまず「音と場」を「ひらく」をテーマに出入り自由、子どもや妊婦さんOK、聞くスタイルも自由(寝転がってよし)、ヨガマット持参も可という条件にしました。そして会場は、東京郊外の古民家を改装し地域に緩やかにひらいたアーティスト・ラン・スペース(現代美術の分野でアーティストが自主的に運営しているアート発信の場)として注目の「府中メルドル」さんでした。
 文末のリンクから当日の動画等も視聴可能です。スマホ記録ですのでストリングラフィの立体音響やシタール、ピアノの倍音もカットされてしまいますが、当日の雰囲気だけでも伝われば幸いです(2時間30分の内の2分ですが)。そして、できれば専用ページにある過去回の動画と見比べて頂くと「サウンドスケープの哲学から新しいオンガクのかたちを実験する」即興カフェの目的がお分かり頂けると思います。音楽とは「人と場がつくる関係性の音風景」であり、演奏者や空間や奏でる音が変り、毎回の「テーマ(言葉)」が変ることでも生きもののように変化する。各回ごとに編み出された音の風景の違いを少しでも感じて頂けたら幸いです。興味深いのはテーマや場所によって集まるお客様の雰囲気も変ることです。ちなみに前回2月の「ウチはソト、ソトはウチ」はほぼ男性、そして今回は元気な女性たちが印象的でした。

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『建築ジャーナル』6月1日発売号「特集・散歩」にササマユウコが寄稿しました

【路上観察学会分科会|活動情報】
2019年6月1日発売号

『建築ジャーナル』特集「散歩」にて、メンバー鈴木健介とササマユウコが、それぞれ漫画と音の散歩(サウンドウォーク)で渋谷のまちを歩いています。ササマユウコは音地図や回想を交えて、音のない音楽作品「渋谷の空耳」が生まれるまでを綴りました。

個性あふれる執筆者6名が歩いた「渋谷」のまち、その都市論をどうぞお楽しみください。

表紙は坂口恭平さんです。

◎詳細は『建築ジャーナル』サイトからもご購入頂けます。

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第8回「即興カフェ|満月・森羅万象に耳をひらけ!」

【募集中】第8回即興カフェ「満月|森羅万象に耳をひらけ!~暮らしと宇宙の音楽」

日時:2019年5月19日(日・満月)

※会場は11時の設営から開放いたします。カフェでは別途ランチも頂けます。

OPEN 13:00頃から15:30頃まで

音と場をひらく人たち:伊藤公朗(インド古典シタール)、ササマユウコ(ピアノ)、ストリングラフィ(鈴木モモ)

M.シェーファーは著書『世界の調律』の中で「鳴り響く森羅万象に耳を開け!」と叫びました。

この言葉は、シェーファーが今から40年以上前に提唱したサウンドスケープ論の哲学の根幹であると同時に、サウンドスケープ・デザインの身体論でもあります。シェーファーは教室にヨガを導入し全身を耳にすることの有用性にもいち早く触れてきました。また今回は「ひらく」をテーマに、市民活動「府中芸術祭」を運営するNPO法人アーティスト・コレクティブ府中代表の芝辻ペラン詩子さんが運営する今注目のartist-run space府中メルドルさんや、自宅をひらく活動を展開している演奏者おふたりにもお話を伺いたいと思います。
音楽面も楽しみです。ゲストの伊藤公朗さんが演奏する北インド古典シタールは基本的に即興演奏ですが、そこには「ラーガ」と呼ばれる細かい規律が存在し、その規律があるからこその森羅万象の音宇宙が繰り広げられます。ササマユウコとは白州『生きものの音』ライブ、新宿区プラネタリウムコンサートから約10年ぶり、鈴木モモのストリングラフィとは初顔合です。どうぞお楽しみください。

参加費:ご予約2500円 当日3000円 家族割(おひとり2000円 ※中学生以下無料)

ご予約:メール improcafe.yoyaku@gmail.com ①件名「森羅万象」②お名前③緊急連絡先

企画:即興カフェ Produce:YukoSasama、Curate:Momosuzuki
専用FBページ www.facebook.com/improcafe

主催:CONNECT/コネクト この企画に関するお問合せ tegami.connect@gmail.com

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「おとなの空耳図書館 やってみましょう!哲学カフェ」を開催しました。

 去る17日の日曜日に「おとなの空耳図書館 やってみましょう!哲学カフェ」をユニコムプラザさがみはら・マルチスペースにて開催しました。進行役に寺田俊郎先生(カフェフィロ設立メンバー、上智大学哲学科科長)をお招きして、空耳図書館の推薦図書『哲学カフェのつくりかた カフェフィロ編』(鷲田清一監修、大阪大学出版会)と共にご紹介しました。

 コネクトではこの5年間、音楽×哲学カフェとして「即興カフェ」を開催していますが、対話だけの「哲学カフェ」は初めての試みです。正直、参加者が集まるのかも不安でしたが、蓋を開けてみればじっくりと対話するのに「ちょうどいい」10名の性別や世代を越えた参加者が集まって、アットホームながらも深い対話が繰り広げられていきました。

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空耳図書館の推薦図書①


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入門編「やってみましょう!哲学カフェ」2019おとなの空耳図書館

【参加お申込みは前日16日18時まで!】※当日見学可(申込み不要)
芸術教育やワークショップ、読書会や子育てサークル、PTAや自治会まで幅広く応用可能な「哲学対話」の基本形を体験型で学びます!貴重な機会ですので、どうぞご参加ください。

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第7回即興カフェ「節分前夜|ウチはソト、ソトはウチ」を実施しました。

去る2月2日(土)に第7回即興カフェ「節分前夜|ウチはソト、ソトはウチ」を無事に開催いたしました(実験者:石川高(笙)、國崎晋(モジュラーシンセ)、鈴木モモ(ストリングラフィ、会場:四ツ谷サロンガイヤール、助成:日本音楽即興学会)。

・詳細は「即興カフェ」Facebook専用ページをご参照ください。
http://www.facebook.com/improcafe

 

「即興カフェ」は2015年1月の弘前大学大学院今田研究室の出張講座「音楽×やさしい哲学カフェ」を前身に、サウンドスケープの哲学から新しいオンガクのかたちを実験する音楽家のプロジェクトとして継続しています。コネクト代表のササマユウコが音楽家であること、そして活動の根幹にはカナダの作曲家M.シェーファーが40年前に音楽の内側から世界に向けて提示したサウンドスケープ論があります。何よりまず音楽の内側にその考え方を知って頂く場も積極的に作っています。芸術や音楽はもちろん、教育、環境、社会、福祉、自然科学、医療そして哲学等を含む学際的で境界領域的な、21世紀型リベラルアーツとしての音楽を提唱しています。

 即興カフェやコネクトの活動は、代表ササマユウコが2014年3月に『音楽教育実践ジャーナル』(日本音楽教育学会・執筆名/今井裕子)で示したサウンドスケープ/サウンド・エデュケーション論考(査読付き)がベースとなっています。しかしこの論考では「哲学」の部分が紙面の関係上カットされてしまったため、こうした実践に落とし込んで伝えています。
◎「サウンドスケープ」にご興味のある方はサウンド・エデュケーション(音のワークショップ)も含め、親子からアカデミズムまで様々なワークショップやレクチャーが可能ですので、どうぞお気軽にお問合せください。tegami.connect@gmail.com

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沼下桂子企画「柴田源太/よるぱん@植物園カフェ」のご案内

コネクト・レジデンス沼下桂子さんの企画による版画展@植物園カフェのご案内です。
沼下さんは現在、上野の森新文化構想のスタッフ、女子美術大学版画研究室では後進指導にも携わっています。植物園カフェはその女子美術大学の目の前にあり、新しい福祉の在り方を提案するコミュニティ・カフェです。
是非お出かけください!


Practical case interviews #03  柴田源太/よるぱん

会期:2019年1月11日(金)ー1月31日(木)
時間:9:30ー16:30(入館は16:00まで)
*月曜日休館(ただし1/14[月・祝]は開館し、1/15[火]は休館)
*Facebookの設定上、期間が1月12日(土)ー25日(金)となっておりますが、実際の会期は1月11日(金)ー1月31日(木) です。

会場:相模原公園 サカタのタネグリーンハウス内トロピカルガーデン、植物園カフェ
料金:トロピカルガーデン入場には100円
(中学生以下の方、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料)

柴田源太は、多摩美術大学大学院で版画を専攻。自身の作家活動の他に、2017年までの3年間、長野県木島平村で地域おこし協力隊として「木島平村 アーティスト・イン・レジデンス」のディレクターを務めた。
よるぱんは、朝賀よる・ぱんちゃんの2人のアーティストによるユニット。
2人は女子美術大学のメディアアート学科でともに学び、それぞれ作家活動をしてきたが、今回の展覧会を機にユニットを結成した。

本企画は、作品を発表するアーティストと、展覧会を企画しコーディネートする人の関係性を、インタヴュイー/インタヴュアーの役割に置き直し、展示という形態について考えることを試みるものです。

◉ワークショップ「小さなかみさまづくり」
土を使って手のひらサイズのかみさまを作ります。お好みで色付けも行います。
開催日:1月19日(土)
時間:第1部 11:00ー12:00 /第2部 13:00ー15:00
場所:サカタのタネグリーンハウス1階アトリウム(無料エリア)
講師:柴田源太(アーティスト)
料金:300円
※お申込みは不要です。当日順次受付を行います。
※材料がなくなり次第終了とさせていただきます。

企画/コーディネート:沼下桂子
主催:Practical case interviews実行委員会、社会福祉法人アトリエ(植物園カフェ)
共催:(公財)神奈川県公園協会・(株)サカタのタネ・サカタのタネグリーンサービス(株)グループ
協力:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト

【お問い合わせ】
県立相模原公園管理事務所 電話042-778-1653
(公財)神奈川県公園協会・(株)サカタのタネ・サカタのタネグリーンサービス(株) グループ

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本企画は今回で3回目となるシリーズです。
- Practical case interviews #01 アスビョルン・オレルド/吉田和貴
https://www.facebook.com/events/174190263246885/
- Practical case interviews #02 阿部大介/迫鉄平
https://www.facebook.com/events/307196636523130/

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