2011年東日本大震災・原発事故を機に《自らの語り直し》を始めた代表ササマユウコは、《音楽、サウンドスケープ、社会福祉》の道筋をたどる芸術活動と研究の拠点として、2014年相模原市立・市民大学センター内に芸術教育デザイン室CONNECTを設立しました。
※オフィスはコロナ禍の緊急事態宣言下で度重なる閉館を余儀なくされ、2021年に東京都内に移転しました。
【2014年コネクト設立の経緯】
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトは、2011年東日本大震災・原発事故を機に自分の編み直しを始めた音楽家・ササマユウコが2014年10月に相模原市立・市民大学交流センター内に設立しました。そこに至るまでに2011年から2013年、弘前大学大学院今田匡彦研究室社会人研究生としてのサウンドスケープ哲学研究、そして自治体生涯学習まちだ市民大学の講座企画の仕事経験をつなぐことを目的としました。ここからカナダの作曲家R.M.シェーファーが70年代に提示した《音楽、サウンドスケープ、社会福祉》の道筋をたどっていくことになります。2020年にコロナ禍でオフィスが閉鎖されるまで、コネクトではアーティストと研究者が協働でワークショップや哲学対話の場をつくりながら、「公共としての芸術活動」の在り方を模索しました。
中でも2014年に最初に視察に向かったのが、福祉×芸術の先駆的事業を手掛けている奈良のたんぽぽの家でした。2017年と2019年には、このたんぽぽの家に事務局を置くアートミーツケア学会の公募助成プロジェクトとして《聾CODA聴 対話の時間》が採択されました。このプロジェクトをきっかけに、音のない世界に生まれる《ろう者のオンガク》について現在もササマとろう者芸術家(雫境さん、牧原依里さん)を中心とした対話が続いています。
※2014年4月現在、ササマユウコはアートミーツケア学会の理事のひとりを務めています。
聾CODA聴 対話の時間
2017年、2019年アートミーツケア学会青空委員会公募プロジェクト採択事業
メンバー:
雫境(ろう者、舞踏家)
米内山陽子(CODA、舞台手話通訳者、劇作家)
ササマユウコ(聴者、サウンドスケープ実践者)
対話のテーマ《ろう者のオンガクとは何か》
ササマユウコが2011年~13年まで在籍した弘前大学大学院今田匡彦研究室の出張講座としてスタート。音楽×言葉をテーマに《サウンドスケープの哲学から思考する新しいオンガクのかたち》をテーマに思考実験やゲーム型の参加型即興音楽と対話の場を展開した。全10回。
2024年1月、即興音楽を《関係性の音楽/リレーショナル・ミュージック》と捉え直して日本音楽即興学会でワークショップ型の発表。※2023年日本音楽即興学会奨励賞。
《弘前大学今田匡彦研究室の出張講座として》
2016年即興カフェ
「花のひらく音をきく~きこえない音は存在するか?」
講師:今田匡彦(弘前大学)進行:ササマユウコ
協力:鈴木モモ(ストリングラフィ)Studio EVE
子ども対象:絵本を楽譜に見立てた新しい言葉×音楽
空耳図書館のおんがくしつ、空耳図書館のはるやすみ、空耳図書館のふゆやすみ
助成:子どもゆめ基金助成事業・読書活動(2015年~2018年)
おとな対象:本を使った哲学カフェ入門
進行役:上智大学・寺田俊郎先生ほか
コロナ禍活動:「空耳図書館コレクティブ」
上智大学グローバル・コンサーン研究所主催
ソフィア・シネマ哲学カフェ『LISTENリッスン』上映×対話協力
協力スタッフ:牧原依里、雫境、米内山陽子、ササマユウコ
サントリーホール・サマー・フェスティバル2023『ありえるかもしれないガムラン』
ミュージック・ディレクション協力
サントリーホール主催
『カプカプと新井一座に学ぶ舞台芸術と福祉をつなぐファシリテーター養成講座』講師&記録
(神奈川県マグカル事業)
センター・フィールド・カンパニー主催
新井一座:新井英夫・板坂記代子、ササマユウコ、小日山拓也
東京アートにエールを!出品作品
(4000回以上再生)
《空耳散歩 LISTEN/THINK/IMAGINE》
サウンドスケープの哲学を映像化して古いスマホ1台で撮影したササマユウコの映像作品。
後半出演:雫境 美術協力:小日山拓也
録音:アナログ式、撮影協力:今井花
※Youtube映像
空耳図書館のはるやすみ映像版
《春と修羅 序~わたくしといふ現象は》
出演:新井英夫(表現)、石橋鼓太郎(朗読)
協力:板坂記代子、小日山拓也、三宅博子
撮影・編集:ササマユウコ
〇文化庁芸術文化活動の継続支援事業(ササマユウコの音楽活動として)
〇そのほか ササマユウコ個人として執筆、公共芸術の社会共生レクチャー、ワークショップ(サウンド・エデュケーション、哲学対話)講師、学会活動等
〇路上観察学会分科会はスズキセノアーツに活動が引き継がれました。