協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく」第2回境界リサーチを実施しました。

 協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」第2回境界リサーチを春分の日に実施しました。朝は雪が降り驚きましたが、当日はひとりの欠席もなく、北は弘前から南は熊本まで18名の方にお集まりいただきました。

 第1回目は言語|非言語の境界を探りましたが、今回は協働メンバー(雫境、ササマユウコ、米内山陽子)の専門領域(舞踏、サウンドスケープ、演劇)の視点から「手」をテーマに世界の「内と外」の境界を身体を使って考えてみました。前半は3つの小さなワークショップ、後半は参加者全員での対話の時間と3時間少しがあっという間の濃密な時間となりました。
 また詳細の考察レポートは後日掲載いたしますが、今回は当日撮影の協力に入って下さった映画『LISTEN リッスン』牧原依里監督から素敵な写真や動画がさっそく届いています!当日のメンバー3人の役割分担や、参加者の雰囲気がお伝えできれば幸いです。

 

【当日の流れ】

【前半】①協働プロジェクトの主旨説明(ササマユウコ) 発話、手話通訳、プロジェクター(PPT)

    ②3つの小さなワークショップ「舞踏・サウンドスケープ(耳の哲学)・演劇の視点から」
      ①ササマユウコ「手から考える’内と外’の世界」 発話、手話通訳、プロジェクター(PPT)、非言語

      ②雫境「川の画像を使った’手’の非言語WS」手話通訳、ホワイトボード筆談、身体言語
           川の静止画→川の動画→ダ・ヴィンチの絵画→北斎→川の小計文字を使って

      ③米内山陽子「指先や手を使った演劇的WS」発話、要約筆記(プロジェクター)、非言語

           ・指先にシールを貼って「顔」(人格)を与えることから見えてくる世界
           ・「桃太郎」の物語を手と非言語で、チームワークで表現する

【後半】対話とふりかえり「私と’手’のビミョーな関係」

      参加者全員による対話。手話学習者、楽器演奏者、舞台表現者、ケア従事者など、
      普段から「手」を使う環境に携わることを、あらためて考えてみる。


以下の専用ページにて公開しています。

●聾/聴の境界をきく Facebook専用ページ(@Deaf.Coda.Hearing)

http://www.facebook.com/Deaf.Coda.Hearing/

 

※プロジェクトのリサーチについては、アートミーツケア学会会報誌でも報告する予定です。

 

主催・お問合せ 芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト tegami.connect@gmail.com

助成:アートミーツケア学会青空委員会