活動中間報告&公開座談会『泥沼コミュニティが、橋本でしていること。』@第3回ユニコムまちづくりフェスタ

写真(左)沼下桂子さん (右)萩原綾乃さん 以上、泥沼コミュニティ
写真(左)沼下桂子さん (右)萩原綾乃さん 以上、泥沼コミュニティ

爽やかな秋晴れの中、10月3日に開催された第3回ユニコムプラザまちづくりフェスタ(相模原市立市民・大学交流センター主催)で、ミニ・セミナー「泥沼コミュニティが、橋本でしていること。」を開催しました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
午前中は泥沼コミュニティのおふたりと展示ブースでの発表、午後はステージ上での活動中間報告会と「あるく、つなぐ、考える」をテーマにした公開座談会を実施しました(進行:芸術教育デザイン室コネクト代表 ササマユウコ)。「あるく」ことで、まちの中に潜む「点」を「線」で結び、時間軸や場所を’無理なく’つないでいく。人と人が柔らかに関わるコミュニティの在り方、芸術活動としての「歩き方」を、泥沼コミュニティと路上観察学会分科会それぞれの「あるく」活動から共有し、みんなで考える「哲学的な」場となりました。

 昨今、飽和気味とも言われる各地のアート・プロジェクト。しかし、芸術家と地域の関係性の結び方には新しい波が生まれ始めていると感じています。それは「土」のような固定型でも「風」のような一過性でもなく、まちにありながらも流動的に展開する「水」のようなプロジェクトです。まちの日常に強引に非日常(芸術)を投げ込む/立ち上げるのではなく、いまここにある街や人の日常、または過去や未来につづく流れを掬い上げ、そこに「芸術」や「芸術家」が自然と溶けこむような関係性とも言えます。「劇団ままごと」が小豆島で2013年に展開した「おさんぽ演劇」や、音楽家やダンサーが街中に潜み噴水のように立ち現れては消えるフラッシュモブ等にその新しい波を感じています。

また、泥沼コミュニティが着目する「秋葉講」という’システム’が、時代や土地を越えて続いている理由も探ってみました。そこから一歩すすめて「神」や「妖怪」といった(見えないもの)がコミュニティで果たす大切な役割にも少し触れました。

当初の予定1時間より10分短縮になった関係で各テーマを語り尽くすことは出来ませんでしたが、地域型アート・プロジェクトの方法論や関係性には、まだまだ沢山の可能性がありそうだということは見えてきました。その中でも最もシンプルで原始的、そして応用可能なツールが「歩くこと」なのかもしれません。誰もが気軽に参加でき、上下関係のない「歩く」営みが芸術活動になれば、日々の暮らしがもっと豊かになるような気がします。
泥沼コミュニティの活動は来年4月で一区切りですが、後半の活動の中で、またプロジェクト終了後も思いがけない展開や出会いがあることでしょう。川のように流れながらかたちを変えていく彼女たちの柔らかな活動スタイルは、コネクトとも共通していると感じるのでした。(ササマユウコ記)

イラスト:榎本浩子(泥沼コミュニティ)
イラスト:榎本浩子(泥沼コミュニティ)

 ●劇作家/岸井大輔さんと泥沼コミュニティで「境川を歩く」プロジェクトは、以下の日程で年内いっぱい続きます。

11月1日「境川を歩く5~今度こそ水源編(橋本⇒大戸⇒水源)」
12月31日「境川を歩く6~大晦日だよ!海到達編(湘南台⇒江の島弁才天」

 

●そのほかの活動予定
11月14日「アートを通して安全・安心まちづくり」を考える意見交換会」@アートラボはしもと

【おまけ】セミナー終了後は急遽、路上観察学会分科会と泥沼コミュニティによる「コラボあるき」が実施されました。目的地は大和市と横浜市にまたがる「いちょう団地」のお祭りです。多国籍の住人たちがつくるお祭りは、この国のコミュニティの未来型とも言えるでしょう。すぐそこにあるダイバーシティも「歩く」ことから見えてくるのでした。
【路上観察学会分科会~1周年記念イベントを開催します】
11月21日(土)19時~2
1時 Solid&Liquid MACHIDA ※詳細は後日お知らせします!