新しい音楽教育を考える会2015が開催されました。

 「新しい音楽教育を考える会」は日本女子大学教授で東京藝術大学非常勤講師の坪能由紀子先生を中心とした研究会で、音楽づくりワークショップの企画をはじめ、子どもを中心とした音楽づくりに関する共同研究を行っています。

1990年当初の発足以来、「民族音楽を楽しもう」の雑誌連載連動ワークショップの企画,イギリスでの短期研修,ロンドン・シンフォニエッタとのワークショップ・コンサートの開催,越谷コミュニティセンターの「青少年少女芸術祭」の協力,横浜みなとみらいで開催されたISCM「世界音楽の日々」中の「こどもみらい」の協力等,音楽づくりに関わる国際的な催しの一翼を担ってきました。
2015年夏は8月16日、17日の二日間に渡って目白の日本女子大学を会場に開催されました。1日目にはゲスト・ティーチャーとして、坪能先生と旧知の友人でもある弘前大学の今田匡彦教授が招かれました。院生や教員、アーティストの皆さんと共に、弘前ゼミで実践されているサウンド・エデュケーション(紙のワーク)やシェーファーのサウンド・スケープを哲学的な側面から学び、身体的に理解する講座が開かれました。

2日目は日本女子大学、東京藝術大学院生による新しい音楽教育ワークショップの発表がありました。楽器そのものへの心理的抵抗感を和らげるアプローチや、この研究会らしく、韓国、スペイン、アイルランド、そして日本(J-pop)と各国の伝統音楽等を入り口にしたワークショップを参加者全員で体験してみました。
また最後には学校では誰もが習うのに、その後疎遠になりがちな「リコーダー」に焦点を当て、演奏家の鈴木俊哉さんによる珍しい現代音楽の演奏やリコーダーそのものの’楽しみ方’を子どもの視点から考える等、非常に充実した内容の2日間でした。
残念ながらこの研究会は、現時点では来年度の坪能先生の退官に伴い終了の予定だそうですが、「創造的な音楽学習」は次世代に受け継がれていくはずです。参加した代表のササマユウコにとっても、久しぶりに音に没頭した非常に刺激的で楽しい時間となりました。