グリーンホール相模大野&相模大野図書館25周年記念

25年間のホール出演者を資料(サイン色紙)でふり返るコーナー。
25年間のホール出演者を資料(サイン色紙)でふり返るコーナー。

 芸術文化の「複合施設」は今でこそ各都市で見かけるようになりましたが、今から25年前の1990年1月に「教育文化都市」を目指して開館したグリーンホール相模大野と相模大野図書館を含む施設は、全国でも先駆け的な存在として注目を集めました。駅から徒歩数分内に「ホール、図書館、メディカル」といった「文化芸術、知、健康」の拠点を置いた「まちづくり」は成熟社会における都市計画のモデルケースと言えます。

 この1月は25周年を祝って様々な催しが展開され、多くの方が足を運んでいます。

 海外の一流アーティストが数多く演奏してきた25年間のホールの歴史が一目でわかるポスター展示。「東京の人も、来ていいよ」というオープン時のコピーには、都市郊外ホールの意気込みとともに、決して短くはない時代の流れも感じます。現在ではすっかり都心の延長線上にある良質な音楽ホールとして、広く認知されるようになりました。

 同時に、バブル崩壊、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災といった厳しい社会・経済情勢が文化芸術事業にも大きく影響することがポスターの変遷からも見えてきます。都市郊外の芸術文化ホールには、都心型の海外大物アーティスト招聘から、国内の優れたアーティスト紹介や地元の演奏家を支援するプログラム、また劇場法を見据えた地域にひらかれた教育施設として役割も期待されます。今は「これまで」と「これから」の大事な転換期にあることが伝わってくる展示となりました。

 

 翌週23日には相模大野図書館の25周年記念として、日頃は図書館内で開催されている人気の「大人のためのおはなし会」が初めて多目的ホールで開催されました。図書館ボランティア愛和話(あわわ)さんとチェロの生演奏による『セロ弾きのゴーシュ』や、相模の創作民話の紙芝居/本多ちかこさん、児玉あい子さんのヴァイオリン演奏が25周年に華を添えました。

 会場には150名近い市民が足を運び、相模大野図書館が多くのボランティアグループに支えられながら、地域に愛されていることを実感するひと時でした。また、複合施設としての立地を活かした図書館とホールの連携企画については、今後も多くの可能性を感じました。都市郊外の暮らしにとって「知の拠点」となる図書館には、これからも注目していきたいと思います。