民族音楽のすすめ

 文化の日を含む11月初旬の3連休は各大学や自治体で様々なイベントが開催されました。「文化/芸術」という言葉は、併用されたり切り離されたり、どちらかを上に置いたりと、その定義にも諸説ありますが、コネクトでは文化と芸術は相互に作用しながら日常と非日常をつなげ、人生をより豊かにしてくれるものだと考えます。

 「異文化」を身近に感じることができる芸術のひとつに、その国の音楽があります。特に民族音楽には言葉や宗教や国境を越えて遺伝子レベルで共感できる、人間共通のリズムや旋律を感じることができる。町田市や相模原市には海外からの留学生や外国人も多く暮らし、多様な民族音楽の生演奏に触れる機会が多いです。

写真(上)は、今年で第17回を迎える町田市の国際ボランティア発「夢広場」です。今年も朝から様々な民族音楽が演奏されていました。

 下の写真は、アジア文化に強い和光大学の先生方が毎年開催されているアジアフェスタのオープニングで登場した若手ソムルノリチーム。昨今の韓流ドラマでも民族音楽(風)の楽曲を耳にすることは増えましたが、生演奏はまだまだ珍しく、複雑に絡み合う5人のリズムや音色には日本の祭りの音楽とも似た雰囲気があって、その共通性や違いを肌で感じられる貴重な機会となりました。

 音楽の起源に思いを馳せるとき、そこには「ひとりの人間」が思い浮かびます。誰かに何かを伝えようとしたり、自然の音を模倣したり、感情を表現したり、音を発する動機はさまざまだったかもしれません。ただそこに「国境」は無かったはず。世界はもともとひとつの音楽から始まったのだと思うとき、異文化理解にとって芸術の役割とは何かをあらためて考える機会ともなりました。

 その国を知りたいと思ったら、まずは民族音楽を聴くことから始めてみてもいいかもしれません。それには、地元の国際交流センターや大学、ボランティアサークル等が開催するイベントを広報やサイト等でチェックしてみるのも、おすすめの方法です。日常の中で、素敵な異国体験ができるかもしれません。