ヨコトリと女子美「生命の樹」展

8月1日のスタートから、11月3日の終了まで残すところ1ヶ月をきったヨコハマ・トリエンナーレ2014。現在、港北ピアと横浜美術館をメイン会場に開催中です。港北ピアでは、このサイトでもInterviewさせて頂いた「視覚障害者とともにつくる美術鑑賞ワークショップ」の鑑賞ツアーに参加させて頂きました。「みえる人/みえない人」が「みえる/みえないモノ・コト」について井戸端的に鑑賞できるツアーは、自己と他者の違いを‘楽しく’知り、さまざまな感性に出会える時間。人と人をつなぐ「アート」の役割もあらためて実感できるひとときでした。

 

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 ご紹介が遅くなりましたが、女子美染織コレクション展Part4「生命の樹~再生するいのち~」(後期)が10月19日(日)まで開催中です。

古来アジアをはじめ、ヨーロッパやイスラム地域でも好まれた「生命の樹」のモチーフをテーマにした、各地の貴重な布に出会えます。中には1000年の時を越えた布もあり、柔らかなモノが持つ生命力の強さにも心動かされます。今の時代に作られて、1000年の時を越えるモノとは何でしょうか?’寿命’のある工業製品でないことは確かです。祈りを込めてつくられた手仕事の(自然素材の)「布」は展示の古布と同じ生命を宿し、長い時を越えて、柔らかくしなやかに生き抜いていくだろうと想像します。布の持つ包容力や順応性は女性的な強さとも言える。「生命力」とは何かを考える機会ともなりました。またロビーでは女子美卒業生による「クリシュナ物語のアニメーション」も上映されています。福島の原発事故と神話を重ねた作品、自然を慈しむ作品の二本が交互に上映され、そこからも作り手の「祈り」を感じるのでした。

 大学のコレクションは研究資料であり、普段はなかなか目に触れる機会が無いと思われていますが、定期的に関連施設等で公開されていることも少なくありません。街中の博物館や美術館とは違ったゆったりとした雰囲気も味わえるので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。