「コネクト通信」2018


『即興カフェ』ワークショップ「ストリングラフィと紙のサウンド・エデュケーション』を開催しました。

コネクトの根幹にもある「サウンドスケープの哲学(耳の哲学)」を、身体を通して学ぶワークショップを開催しました。カナダの作曲家Mシェーファーと弘前大学今田匡彦教授との共著『音さがしの本~リトル・サウンド・エデュケーション』は日本の子どもたちに向けて書かれ、音楽教育を越えた生きるための全的教育テキストとしても広く読まれています。2011年から2013年まで今田研究室にて研究した代表のササマユウコは長年音楽家としても活動しており、サウンドスケープ論を「耳の哲学」と捉え直した実践拠点としてコネクトを2014年に設立した経緯があります。そしてコネクトと個人活動は区別をしてきましたが、活動5年目の今年からは根幹である音楽の視点から他分野とシンクロする場を積極的につくり、最終的にはひとつの活動に統合する予定でいます。
 この日は平日午後の突然の開催にも関わらず、音楽、美術、哲学、写真等、ジャンルを越えた人たちの集まりとなりました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

即興カフェではワークショップのほかに実験イベントも不定期で開催しています。1月には『音と言葉のある風景』と題して、笙奏者の石川高さん、『サウンド&レコーディング』の國崎編集人をゲストに開催しました。

次回は8月17日。協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく」の応用編として、舞踏家・雫境さんをゲストに即興セッションと参加者を交えた対話の時間を設けます。どうぞお気軽にご参加ください。

◎詳細は『即興カフェ』専用FBページにて。http://www.facebook.com/improcafe/


女子美術大学版画研究室 Practical case interviews#01『アスビョルン・オレルド/吉田和貴』展

5月からCONNECT/コネクトにレジデンス中の沼下桂子さんが展示を企画しました。普段は見えにくい「アーティストと展示企画者の関係性」をインタビューの形式を取りながら展示に絡めていくという実験的な内容です。この展覧会は女子美術大学大学院版画研究領域「キュレーション」授業の関連事業として開催され、芸術大学の授業を公共施設にひらく試みでもあります。

 

会期:2018年6月12日(火)~6月30日(土)

会場:ユニコムプラザさがみはら エントランスロビー 無料

協力:女子美術大学版画研究室、芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト

企画・コーディネート:沼下桂子

 

※詳細はFacebook イベントページをご参照ください。


協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく」2017活動報告


現在、コネクトの特設ページでは協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」2017の活動報告を連載しています。

①考察の前に(4.25)

②メンバーの考察(5.26)

 

次回は「参加者の声」をご紹介する予定です。どうぞご覧ください。


CONNECTレジデンス・アーティスト/沼下桂子さん

泥沼コミュニティ×路上観察学会分科会「橋本の歩き方」(共催:アートラボはしもと)
泥沼コミュニティ×路上観察学会分科会「橋本の歩き方」(共催:アートラボはしもと)

 2018年5月1日よりCONNECTレジデンス・アーティストとして、沼下桂子さんが参加します。沼下さんは女子美術大学大学院の卒業生。アートラボはしもとを拠点に活動していたアーティスト・グループ「泥沼コミュニティ」の主要メンバーです。コネクト通信でも橋本リサーチ活動『ホーム/アンド/アウェイ』や、劇作家・岸井大輔さんとの境川・多摩川歩き等、都市郊外や境界をユニークな切り口で思考するアート・プロジェクトをご紹介してきました。
 CONNECTレジデンスでは主に女子美術大学との連携企画、最新のアートシーン等を独自の視点からご紹介頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

沼下桂子 NUMASHITA Keiko

2007年 女子美術大学大学院修士課程芸術文化専攻芸術表象研究領域修了

現在、都内文化施設で学芸アシスタントとして勤務。

アート批評系雑誌「+journal」編集メンバー。リサーチ活動を通じて人と人が集うことを考えるアーティスト・グループ『泥沼コミュニティ』メンバー(AAF アサヒ・アート・フェスティバル 2017参加)。

人と人が集う状態から立ち現れるプロジェクト、リサーチで見出される出来事の純粋な始まり、ポスト・インターネット以後の「記録」の可能性などに関心を寄せている。


空耳図書館のはるやすみ「ちょっと不思議な舌切り雀の世界」を開催しました。

去る3月28日(水)にユニコムプラザさがみはらにて、「空耳図書館のはるやすみ④ちょっと不思議な舌切り雀の世界」(平成29年度子どもゆめ基金助成事業・読書活動)を実施しました。

今年度は俳優の山内健司さん(劇団青年団所属・桜美林大学講師等)をお迎えして、平田オリザ氏が山内さんのために書き下ろしたオリジナルの『舌切り雀』のお芝居を、哲学対話型で鑑賞し、物語の世界にある「なぜ?」「どうして?」を自由に言葉にして考えてみました。

今回、「空耳図書館」の準備を進める中でこの民話が徐々に社会から消えつつあることを実感しました。例えば、背中に火をつける「カチカチ山」もなかなか物騒な内容だと思いますが、どうやらこの「舌切り」というタイトルに原因があるようです。不条理や残酷さが潜んでいるのも民話の魅力のひとつだと思いますが、時代の変化も感じました。
 ただしこの物語の世界を対話で探っていくと、雀の舌を切ってしまったおばあさんの一筋縄ではいかない心情や、「やさしい」はずのおじいさんが本当に「良い人」かどうか、人と一緒に暮らしたスズメは他のスズメたちと馴染めたのか?など、この小さな物語から思いもよらなかった人間社会の「割り切れなさ」や「奥深さ」を感じる瞬間もありました。

この日はちょうど会場隣のキッチンで「こども食堂PECO」さんが開催されました。食堂より1時間早く、この物語の世界を知るために参加してくれた子どもたちも、自由にたくさんおしゃべりしてくれました。「学校」とは違う、正解のないちいさな「劇場」(のような空間)。本や演劇から日常の中にある「哲学」や「芸術」の小さな入り口に気づいてくれたらと思いました。そしてご多忙の中、大切な作品を熱演して下さった山内さん、ご協力ありがとうございました。

またどこかでチャレンジしてみたいプログラムになりました。 

●空耳図書館のお問合せ→


空耳図書館のサイトはこちらから→


協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく」第2回境界リサーチを実施しました。

 協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」第2回境界リサーチを春分の日に実施しました。朝は雪が降り驚きましたが、当日はひとりの欠席もなく、北は弘前から南は熊本まで18名の方にお集まりいただきました。

 第1回目は言語|非言語の境界を探りましたが、今回は協働メンバー(雫境、ササマユウコ、米内山陽子)の専門領域(舞踏、サウンドスケープ、演劇)の視点から「手」をテーマに世界の「内と外」の境界を身体を使って考えてみました。前半は3つの小さなワークショップ、後半は参加者全員での対話の時間と3時間少しがあっという間の濃密な時間となりました。
 また詳細の考察レポートは後日掲載いたしますが、今回は当日撮影の協力に入って下さった映画『LISTEN リッスン』牧原依里監督から素敵な写真や動画がさっそく届いています!当日のメンバー3人の役割分担や、参加者の雰囲気がお伝えできれば幸いです。

 

【当日の流れ】

【前半】①協働プロジェクトの主旨説明(ササマユウコ) 発話、手話通訳、プロジェクター(PPT)

    ②3つの小さなワークショップ「舞踏・サウンドスケープ(耳の哲学)・演劇の視点から」
      ①ササマユウコ「手から考える’内と外’の世界」 発話、手話通訳、プロジェクター(PPT)、非言語

      ②雫境「川の画像を使った’手’の非言語WS」手話通訳、ホワイトボード筆談、身体言語
           川の静止画→川の動画→ダ・ヴィンチの絵画→北斎→川の小計文字を使って

      ③米内山陽子「指先や手を使った演劇的WS」発話、要約筆記(プロジェクター)、非言語

           ・指先にシールを貼って「顔」(人格)を与えることから見えてくる世界
           ・「桃太郎」の物語を手と非言語で、チームワークで表現する

【後半】対話とふりかえり「私と’手’のビミョーな関係」

      参加者全員による対話。手話学習者、楽器演奏者、舞台表現者、ケア従事者など、
      普段から「手」を使う環境に携わることを、あらためて考えてみる。


以下の専用ページにて公開しています。

●聾/聴の境界をきく Facebook専用ページ(@Deaf.Coda.Hearing)

http://www.facebook.com/Deaf.Coda.Hearing/

 

※プロジェクトのリサーチについては、アートミーツケア学会会報誌でも報告する予定です。

 

主催・お問合せ 芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト tegami.connect@gmail.com

助成:アートミーツケア学会青空委員会


空耳図書館のはるやすみ④「ちょっと不思議な’舌切り雀’の世界~みんなでおしゃべり ちゅんちゅんちゅん♪」開催のお知らせ

今年もちょっと不思議な読書会「空耳図書館のはるやすみ」の季節になりました。今年度は3月28日(水)17時に、コネクトのオフィスがあるユニコムプラザさがみはら(相模原市立市民・大学交流センター)で開催します。
ちょうど同じ日に実施される「子ども食堂PECO」さんのお隣の実習室②を使って、桜美林大学の講師も務める俳優の山内健司さん(劇団青年団)の隠れた名作『舌切り雀』のお芝居をいっしょに観て、お話の世界の「はてな?」を考えていく「哲学対話型の鑑賞スタイル」に挑戦します!

(平成29年度子どもゆめ基金助成事業・読書活動)

 

◎詳細は「空耳図書館」専用サイトをご覧ください⇒

 


【満席です】第2回境界リサーチ「カラダ|音|コトバ~舞踏・サウンドスケープ・演劇の視点から」

◎こちらは満席となりました。ご応募ありがとうございました。

 

 協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」(助成:アートミーツケア学会)の第2回境界リサーチ「カラダ|音|コトバ~舞踏・サウンドスケープ・演劇の視点から」が、3月21日(水・春分の日)に開催されます。
現在、参加者を募集中(定員20名)。当日は聾・聴・CODAの世界を行き来しつつ、手話通訳、筆談、非言語コミュニケーションを交えて進めていきますので、お気軽にご参加ください。定員になりしだい締切ます。

メンバー:雫境×ササマユウコ×米内山陽子
3月21日(水)14時~17時 @アーツ千代田3331(B105) 参加費1500円。

お申込みメール:tegami.connect@gmail.com

件名「春分WS」 ①お名前 ②緊急連絡先 ③簡単な応募理由を明記の上。

 

◎詳細はFacebook専用ページのイベントをご覧ください
http://www.facebook.com/Deaf.Coda.Hearing/


2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年はコネクト活動の第一期(5年目)の年となります。区切りの年は、これまで多くの「つなぐ|つながる」ことから生まれた様々な「境界」に光を当てながら、この活動をふり返り、ひろつ伝える言葉も編んでいきたいと思います。また昨年から引き続き、協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」(助成:アートミーツケア学会青空委員会)につきましては、3月までを準備期間としてメンバー間でやりとりを続けています。第2回リサーチ活動の募集開始につきましては、2月16日(金)を予定しております。どうぞよろしくお願いいたします。

また3月28日には「第5回空耳図書館のはるやすみ」(子どもゆめ基金助成事業・読書活動)では、劇団青年団の山内健司さんの『舌切り雀』を迎えた「ちょっと不思議なおしゃべりカフェ」をお届けします!どうぞよろしくお願いいたします。


アートミーツケア学会@京都に参加しました。

 12月14日~16日の三日間、京都芸術センター、京都市立芸術大学で開催されたアートミーツケア学会にコネクト代表のササマユウコが参加しました。現在この学会が運営する青空委員会からは、協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」に助成を頂いています。

 また学会当日の詳細につきましては学会サイトやFBの記事をご参照ください。今後、報告レポートが掲載されると思います。

 ※写真は基調体操『集団のアホーダンス』にて、大きな舞台装置をみんなで協力して動かすという体験をしています。