●コネクト通信2015バックナンバー

2015年

12月

13日

「音を奏でる身体―動く音響」@千代田アーツ3331にコネクト代表が出演します。

【17日19時より アーツ千代田3331に ササマユウコが出演します】
人との出会いは本当に不思議なもので、現在、横浜の福祉作業所カプカプを軸に、ダンサーの新井英夫さんと「身体と音の対話」プロジェクトを水面下で進めているのですが、それと全く同じようなことを考えている(のに、アプローチが結構違う)二人がちょうどスイスから来日し、アーツ千代田3331にレジデンスしています。それで昨日お話を伺いに行ったのですが、実はその場は彼らが即興コラボレーションの相手を探す目的もあって、特にダンサーのAngelaとは何となく最初から親近感もあって、17日公演の「音」の対話相手として私を選んで頂きました。私自身にとっても色々な意味で2011年以来の「現場復帰」です。といってもあくまでミュージシャンではなく、「即興的な音の対話」相手として参加します。お時間ありましたらどうぞ足をお運びください。月曜からリハ開始。インド、キューバを巡ってきた彼らのワークイン・プログレスに参加します。

one hand clapping
sounding bodies-moving sounds
パフォーマンス「ワンハンド・クラッピング(片手で拍手)」および
「音を奏でる身体ー動く音響」
日時:2015年12月17日(木)午後7時より(約1時間)
場所:アーツ千代田3331 1F コミュニティ・スペース
入場:無料
オープニングレセプション:午後8時から9時
パフォーマンスの後、ささやかなパーティあり。

スイスの芸術家Jan Schacher (サウンドアーティスト、インタラクション技術者)、Angela Stoechklin(ダンサー、振付師)は二つの芸術形式の間に相互作用を起こすべく取り組んでいます。この作用で、身体は楽器の役割を担うことができ、音は物理的な形態を得て動作パターンを表現します。異文化のコンテクストの中で彼らの長期にわたるコラボレーションシリーズを公開することにより、相互作用とコミュニケーションの問題は、複数のレイヤーにわたって深く探求されるでしょう。

2015年

12月

02日

アートミーツケア叢書2『生と死をつなぐケアとアート~分たれた者たちの共生のために』を紹介しました。

 

CONNECT/コネクト代表・ササマユウコも会員であるアートミーツケア学会から、このたび叢書の第2巻『生と死をつなぐケアとアート~分たれた者たちの共生のために』(アートミーツケア学会編、和田光彦、坂倉杏介 責任編集)が発行されました。

本書より「〈生者と死者の共存〉を主題にして、生きている人、目の前などからにいる人のみならず、死を間近に控えた人、亡くなった人、不在の人までも含みこむ、遠く隔たった存在との共存の営みについて、宗教、儀礼、記憶、死者への関係などから理解を深めます。」監修 本間直樹。

代表の個人ブログ「音のまにまに」でも紹介しています。

 

2015年

11月

15日

アートミーツケア学会@大分に参加しました。

去る11月6日から8日まで、代表ササマユウコが所属するアートミーツケア学会に出席しました。今年は大分大学福祉フォーラム「コミュニティを編み直す~つなげる力とアート」との連動で開催され、初日は「国東時間」を知る半島のスタディツアーから始まりました。世界市場を視野に入れた新旧の地場産業、また江戸時代から続く三浦梅園の哲学を知る貴重な機会となりました。夜は市立美術館で開催中の「エコール・ド・パリ」展を使って、美術と音楽の「ユニバーサルな鑑賞スタイル」を模索するコンサートが大分大学主催で行われ、コンサート後は活発なディスカッションが行われました。2日めはこの春「街の縁側」を目指して開館した大分県立美術館のガイドツアー、また現在路上観察でご一緒しているメンバーが所属する青年団主宰の平田オリザ氏が「新しい広場をつくる」をテーマに基調講演をおこない、国東半島の廃校を利用したD-torsoの試みと併せて、その土地ならではの「広場」のつくり方、またそれぞれの土地に流れる「時間」そのものを考える場となりました。3日目は「妖怪」に始まり、大分県立文化芸術短大の「路上観察」によるまちづくりの取り組みや、大阪大学の臨床哲学からオープンダイローグにつながる研究、また最後のセッションでは東京迂回路研究の「哲学カフェ」で「対話」を考える場に参加しました。どのテーマもサウンドスケープ思想とは非常に親和性が高く、コネクト(という芸術活動が)向かうべき方向性を再確認するような有意義で濃密な3日間でした。ここでの出会いや発見はぜひ、今後のコネクト活動にも反映させていけたらと思っています。※写真左上)廃校を利用した国東半島のD-torso 写真右上)まちの「縁側」を目指した県立美術館。災害時にはここが広場になる。 写真左下)コネクト・インタビューのご協力を頂いた「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」のおふたり。写真右下)三浦梅園の哲学を大切にした「国東時間」。 (ササマユウコ記)。

2015年

11月

10日

身体と音の「対話」を探るこころみ

私の音をあなたに。(横浜ひかりが丘小学校コミュニティ・ハウス)
私の音をあなたに。(横浜ひかりが丘小学校コミュニティ・ハウス)

①日本音楽即興学会@神戸大学
10月末に神戸大学で開催された日本音楽即興学会に出席しました。今年度の基調講演はNY大学ノードフ・ロビンズ音楽療法センター/アラン・タリー氏ということもあり、現場で働く音楽療法士、即興音楽家、研究者など、さまざまなバックグラウンドを持つ「音楽家」たちが集まりました。アラン氏の臨床例をもとに自由闊達なディスカッションも展開され、非常に有意義で「即興的であること」を楽しむような学びの場となりました。後半は大友良英さんの参加でも注目された「音遊びの会」代表の沼田里衣さんもパネリストとして参加され、洋の東西のアプローチの違いや、「即興とは何か」を本質的に考える機会ともなりました。この学会は『音楽療法を考える』を始め、示唆に富んだ音楽の本を数多く書かれて/訳されている若尾裕先生が中心となって関西で展開されています。特に『音楽療法を考える』は音楽療法の場を即興音楽が生まれるクリエイティブな場と捉え直した非常に興味深い内容で、音楽療法の関係者はもちろん、創造的な即興演奏の場を考える音楽家たちにも是非ご一読をおすすめします。

②「コトバのない対話」は可能か?

また11月からは、横浜にあるカプカプひかりが丘の皆さんと体奏家の新井英夫さんが何年もかけて築いてきた「信頼関係」を礎に、新井さんと筆者の「ある実験」が始まりました。

今までとは少し違う風を即興的に送りこむことで、そこにある関係性、そして何より自分たち(身体と音)にどんな変化が起きるか?ということを見つめコトバにする「対話」のプロジェクトです。ノンバーバル・コミュニケーションの領域にいる身体と音の表現者があえてコトバと向き合う「こころみ」の場。

和室のつくりをステージと客席に見立てたり、元小学校内の心地よい響きに耳をひらくなど、「場」そのものとのコミュニケーションも意識しながら、カプカプの皆さんがサウンドスケープを自らデザインするような展開も心がけたいと思います。この日の午後は、新井さんのリードで廊下全体に「あるく音の森」が出現し、静かで穏やかな「耳をすます」時間が皆さんの内側から生まれました。
今後は、このカプカプの皆さんとの間に生まれた「即興時間」を、再び芸術家の間でふり返り、それをまた現場に戻すという「循環」を目指します。そのプロセスで生まれたコトや関係性そのものを「オンガク」や「ダンス」と捉え直し、できれば広く共有できる自分たちのコトバに変えていく。少し欲ばりですが、方法論の追究に陥らない哲学的な冒険を目指したいと思っています。(ササマユウコ記)

2015年

10月

05日

活動中間報告&公開座談会『泥沼コミュニティが、橋本でしていること。』@第3回ユニコムまちづくりフェスタ

写真(左)沼下桂子さん (右)萩原綾乃さん 以上、泥沼コミュニティ
写真(左)沼下桂子さん (右)萩原綾乃さん 以上、泥沼コミュニティ

爽やかな秋晴れの中、10月3日に開催された第3回ユニコムプラザまちづくりフェスタ(相模原市立市民・大学交流センター主催)で、ミニ・セミナー「泥沼コミュニティが、橋本でしていること。」を開催しました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
午前中は泥沼コミュニティのおふたりと展示ブースでの発表、午後はステージ上での活動中間報告会と「あるく、つなぐ、考える」をテーマにした公開座談会を実施しました(進行:芸術教育デザイン室コネクト代表 ササマユウコ)。「あるく」ことで、まちの中に潜む「点」を「線」で結び、時間軸や場所を’無理なく’つないでいく。人と人が柔らかに関わるコミュニティの在り方、芸術活動としての「歩き方」を、泥沼コミュニティと路上観察学会分科会それぞれの「あるく」活動から共有し、みんなで考える「哲学的な」場となりました。

 昨今、飽和気味とも言われる各地のアート・プロジェクト。しかし、芸術家と地域の関係性の結び方には新しい波が生まれ始めていると感じています。それは「土」のような固定型でも「風」のような一過性でもなく、まちにありながらも流動的に展開する「水」のようなプロジェクトです。まちの日常に強引に非日常(芸術)を投げ込む/立ち上げるのではなく、いまここにある街や人の日常、または過去や未来につづく流れを掬い上げ、そこに「芸術」や「芸術家」が自然と溶けこむような関係性とも言えます。「劇団ままごと」が小豆島で2013年に展開した「おさんぽ演劇」や、音楽家やダンサーが街中に潜み噴水のように立ち現れては消えるフラッシュモブ等にその新しい波を感じています。

また、泥沼コミュニティが着目する「秋葉講」という’システム’が、時代や土地を越えて続いている理由も探ってみました。そこから一歩すすめて「神」や「妖怪」といった(見えないもの)がコミュニティで果たす大切な役割にも少し触れました。

当初の予定1時間より10分短縮になった関係で各テーマを語り尽くすことは出来ませんでしたが、地域型アート・プロジェクトの方法論や関係性には、まだまだ沢山の可能性がありそうだということは見えてきました。その中でも最もシンプルで原始的、そして応用可能なツールが「歩くこと」なのかもしれません。誰もが気軽に参加でき、上下関係のない「歩く」営みが芸術活動になれば、日々の暮らしがもっと豊かになるような気がします。
泥沼コミュニティの活動は来年4月で一区切りですが、後半の活動の中で、またプロジェクト終了後も思いがけない展開や出会いがあることでしょう。川のように流れながらかたちを変えていく彼女たちの柔らかな活動スタイルは、コネクトとも共通していると感じるのでした。(ササマユウコ記)

イラスト:榎本浩子(泥沼コミュニティ)
イラスト:榎本浩子(泥沼コミュニティ)

 ●劇作家/岸井大輔さんと泥沼コミュニティで「境川を歩く」プロジェクトは、以下の日程で年内いっぱい続きます。

11月1日「境川を歩く5~今度こそ水源編(橋本⇒大戸⇒水源)」
12月31日「境川を歩く6~大晦日だよ!海到達編(湘南台⇒江の島弁才天」

 

●そのほかの活動予定
11月14日「アートを通して安全・安心まちづくり」を考える意見交換会」@アートラボはしもと

【おまけ】セミナー終了後は急遽、路上観察学会分科会と泥沼コミュニティによる「コラボあるき」が実施されました。目的地は大和市と横浜市にまたがる「いちょう団地」のお祭りです。多国籍の住人たちがつくるお祭りは、この国のコミュニティの未来型とも言えるでしょう。すぐそこにあるダイバーシティも「歩く」ことから見えてくるのでした。
【路上観察学会分科会~1周年記念イベントを開催します】
11月21日(土)19時~2
1時 Solid&Liquid MACHIDA ※詳細は後日お知らせします!

2015年

9月

15日

【告知】ミニセミナー『泥沼コミュニティ』が、橋本でしていること。~第3回ユニコムプラザさがみはら「まちづくりフェスタ」①

第3回ユニコムプラザさがみはら「まちづくりフェスタ」【ミニセミナー】

 

『泥沼コミュニティ』が、橋本でしていること。
~女子美術大学大学院修了生/アーティスト・グループによる'’地域活動中間報告会を開催します。

現在、「アートラボはしもと」(橋本地区)を拠点に、2014年10月から2016年4月までの約1年半を予定しているプロジェクトの活動紹介と中間報告会です。「泥沼コミュニティ」は女子美術大学出身の3名を中心メンバーとするグループの名称で、「地域をリサーチする方法」そのものをアート活動と捉え、地域型アート・プロジェクトの可能性や問題点を実践の中から考える試みを展開しています。「女子美」出身者ならではの視点や発想を紹介しながら、商店街と地域の美術大学がつなかることから「何が」生まれるのかを、10月現在までの活動記録展示とアットホームな座談会を通して紹介します。 イラスト:榎本浩子(泥沼コミュニティ)

 

日時:2015年10月3日(土)14時~15時 (ミニセミナー)

会場:相模原市立市民・大学交流センター(ユニコムプラザさがみはら)

   小田急線相模大野駅徒歩2分


パネリスト:泥沼コミュニティ 

    沼下桂子 (女子美術大学大学院芸術文化専攻修了)

    萩原綾乃 (アーティスト/女子美術大学大学院洋画専攻修了、現洋画専攻助手)

  進行:ササマユウコ(芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表 シェアード1)

                                 http://coconnect.jimdo.com/  (Facebookあり)

お問合せ:042-701-4370

    (相模原市立市民・大学交流センター)http://unicom-plaza.jp/


    〇無料/予約不要 オープンステージですのでお気軽にお出かけください。


主催:相模原市立市民・大学交流センター(ユニコムプラザさがみはら)

    【指定管理者:公益社団法人相模原・町田大学地域コンソーシアム】

         相模原市南区相模大野3-3-2bono 相模大野サウスモール3階

協力:ボーノ相模大野ショッピングセンター

2015年

9月

03日

音のワークショップ「夏の森に耳をすます、音のたからさがし」を実施しました。

町田市の青少年施設ひなた村で、子ども向け、大人向けの2回にわたって代表のササマユウコが音のワークショップを実施させて頂きました(NPO町田レクリエーション連盟主催)。

子どもたちには静かな時間で耳をひらく大切さを、大人たちには哲学カフェとサウンドウォークを体験して頂きました。

詳細はこちらのブログをご覧ください。

2015年

8月

23日

桜美林大学プルヌスホール市民群読音楽劇『銀河鉄道の夜』が幕を開けました

今や淵野辺の夏の風物詩となった桜美林大学プルヌスホール市民群読音楽劇『銀河鉄道の夜』が今年も幕を開け、相模原公演(円形舞台バージョン)が終了しました。10代から80代までの市民と学生がひとつの舞台に立つこの舞台からは、人と人が助け合って生きる社会の理想の在り様も見えてくるようです。しかも今年は8月30日より「めぐろパーシモンホール」でのプロセニアム舞台バージョンも同じメンバーで予定されています。こちらの当日券等の詳細につきましては、メールで事務局までお問合せください。

2015年

8月

16日

新しい音楽教育を考える会2015が開催されました。

 「新しい音楽教育を考える会」は日本女子大学教授で東京藝術大学非常勤講師の坪能由紀子先生を中心とした研究会で、音楽づくりワークショップの企画をはじめ、子どもを中心とした音楽づくりに関する共同研究を行っています。

1990年当初の発足以来、「民族音楽を楽しもう」の雑誌連載連動ワークショップの企画,イギリスでの短期研修,ロンドン・シンフォニエッタとのワークショップ・コンサートの開催,越谷コミュニティセンターの「青少年少女芸術祭」の協力,横浜みなとみらいで開催されたISCM「世界音楽の日々」中の「こどもみらい」の協力等,音楽づくりに関わる国際的な催しの一翼を担ってきました。
2015年夏は8月16日、17日の二日間に渡って目白の日本女子大学を会場に開催されました。1日目にはゲスト・ティーチャーとして、坪能先生と旧知の友人でもある弘前大学の今田匡彦教授が招かれました。院生や教員、アーティストの皆さんと共に、弘前ゼミで実践されているサウンド・エデュケーション(紙のワーク)やシェーファーのサウンド・スケープを哲学的な側面から学び、身体的に理解する講座が開かれました。

2日目は日本女子大学、東京藝術大学院生による新しい音楽教育ワークショップの発表がありました。楽器そのものへの心理的抵抗感を和らげるアプローチや、この研究会らしく、韓国、スペイン、アイルランド、そして日本(J-pop)と各国の伝統音楽等を入り口にしたワークショップを参加者全員で体験してみました。
また最後には学校では誰もが習うのに、その後疎遠になりがちな「リコーダー」に焦点を当て、演奏家の鈴木俊哉さんによる珍しい現代音楽の演奏やリコーダーそのものの’楽しみ方’を子どもの視点から考える等、非常に充実した内容の2日間でした。
残念ながらこの研究会は、現時点では来年度の坪能先生の退官に伴い終了の予定だそうですが、「創造的な音楽学習」は次世代に受け継がれていくはずです。参加した代表のササマユウコにとっても、久しぶりに音に没頭した非常に刺激的で楽しい時間となりました。

2015年

7月

29日

「障害者福祉オルタレゴ」という提案@相模原

芝浦工業大学の学生ボランティア「空き家改修プロジェクト」によって、福祉施設にリノベーションされた民家が「障害者福祉オルタレゴ」として歩み始めています。JR淵野辺駅から徒歩15分程の住宅地に佇む広い庭のある一軒家。いわゆる一般的な「福祉作業所」とは違い、ここでは「障害のある/ない」の境界線を越えた新しい福祉の在り方(関係性)が提案されています。

いちばんの特徴は、この施設にはアートユニットeje(エヘ)のメンバーがいて、利用者さんと共に一日を過ごしていることです。彼らの中心メンバーであるgOさんは、先日ご紹介した東京大学駒場博物館特別展『境界線を引く⇔越える」でも素敵な音作品で場内を包んでいましたが、もともとejeは「音」をメインにした作品を展開し、2013年度岡本太郎賞特別賞も受賞するなど「音楽と美術」の領域を行き来しているユニークなアーティストです。また先月は寺田倉庫のアートギャラリーで関係性をテーマにした作品「ものおと」を展示していました。詳細はこちら→


理事長の磯部さんの考える福祉は「境界線」を引かず、人と人との関係性、その原点に立ち返るような理念があります。どちらかと言えば「自分には障害がない」と思っている人たちにこそ、あらたな気づきが生まれるような場づくりを目指している。オルタレゴは誰もが生きやすい多様な社会の実験の場であり、またここから「新しい福祉のかたち」が提案されていく可能性も大いに秘めていると思いました。この日も、男性の利用者さん3名が施設の中で思い思いに過ごす中、利用者さんにお茶を出して頂いたり、ejeも交えて世間話をしたりと、彼らの「家」でおもてなしをされているような静かで心地よい時間を過ごしました。ここではウチの人もソトの人も「無理やり」何かをする必要がないのです。

 

障害のある/ないに関わらず、まず人と人として出会う。その中で相互に新しい発見や気づきがあり、日々の暮らしの時間が少し豊かになる。それこそが最も身近にある芸術(生きる術)ではないかと思うのでした。

2015年

7月

21日

耳をひらく、静かな時間(音のワークショップ)@ひなた村

 

梅雨が明けた7月19日。町田市青少年施設ひなた村で「第14回子どもも大人も遊びも 町田展」(主催:NPO法人町田市レクリエーション連盟 後援:町田市)が開催され、代表のササマユウコが町田市在住ということで、「音のワークショップ」(サウンド・エデュケーション)の講師としてお声をかけて頂きました。


この日は最高気温36度の真夏日となりましたが、ひなた村全体を使っての野外中心のイベントは、例年通り近隣の子どもたちや親子連れで賑わい、述べ2000人近い参加者となりました。

そうした中、実験的な参加でもあった「音のワークショップ」は、施設内の和室を使ってみんなで「静かな時間」を過ごしました。参加者は未就学児童(2歳児)から小学校低学年を中心に午前/午後で50名程度。窓を開けて森の音をきいたり、鳥とおしゃべりしたり、小さな声で話したり、心臓の音をきいたり・・・子どもたちもはじめての「耳をひらく体験」に、とても集中して参加してくれました。

静かな場が好きな子、大きな音が苦手な子、「学校の音楽」が得意な子、苦手な子。。「いつも元気!」が正解ではない多様性を認め受け入れるコミュニティの雰囲気や、「きく」という行為そのものの大切さに気づけるような、ゲームやお話を通しながらの「ちょっとだけ哲学的な」時間をお届けしました。子どもたちの「耳」は未来の社会につながっている。「みんな違って当たり前」の意識、大切です。この静かなあそびの中での「きく」体験を、何年か後に、子どもたちが「ふと思い出して」くれるような瞬間があるといいなと思っています。

 

※今回は「定時開催/定員制」の告知が徹底されず、またWSの性質上、定員枠でお断りすることになってしまった方には大変申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。

2015年

7月

13日

空耳図書館のはるやすみ2015「ハッピーバースデー!アンデルセン!」記録動画

●写真やレポートの記録も併せてご覧ください

  「空耳図書館専用サイト」はこちら→

2015年

6月

24日

東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻の説明会がありました。

東京藝術大学では、平成28年度から「グローバル人材育成機能の強化を図る」観点から、新しい研究科として「国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻(修士課程)」の設置準備が進められ、現在、文科省を始めとする各機関の審査を受けています。それに先駆けて上野キャンパスでは新専攻の理念や特徴、入試に関わる説明会が開かれました。(なお、博士課程の設置は平成30年度の予定)。今年度の募集期間は9月1日~11日の10日間と大変短く、定員数も10名程度(内、外国人枠が4割)となります。学部生に限らず、熱意と興味のある方は細目に大学サイトをチェックをおすすめします。

〇当日の資料はこちら⇒

この専攻は「芸術と社会の関係性が変化していく中で、グローバルな視点で(大学内の)美術/音楽/映像等を横に串刺しにする」ことを理念として設置されます。コース別ではなく、①キュレーション②アート・マネジメント③リサーチの3つの分野を軸に、実績・個性ともに豊かな教員の下で包括的な学びが得られます。募集は芸術分野に限らず「領域を越えた」分野の方からも期待されています。「理論と実践」の学びから国内(地域も含む)アートプロジェクトや欧州/アジアを始めとする海外の芸術祭など、幅広い視点で芸術と社会を「つなぐ」役割を担う人を育てます。国立の芸術大学内にキュレーション専攻が設置されるのは初めてということで、この国における芸術の社会的立場の脆弱さはあらためて考えさせられますが、芸術/アート領域の「仕事」が、これを機会に次世代にしっかりと根を貼ることを期待せずにはいられません。

2015年

6月

01日

「町田×本屋×大学」あえての町田という視点(Solid&Liquid)

 町田マルイ6階のお洒落なブックカフェ「solid & liquid MACHIDA」では、興味深いイベントが開催されています。都心ではなく「町田」で、インターネットではなく「本屋」で、小田急線や横浜線沿いの「大学」を横断して、出版文化を応援していく試みです。

6月20日(土)には第2回となるイベント「小規模の個性派書店」が開催されます。いま注目の都内小規模書店から3名のパネリストを招き、マルノウチリィーディングやsolid&liquid MACHIDAで個性的な棚作りを手掛けている北田博充さんが、現状や課題、そしてこれからの小規模書店と街の関係についてお話を伺います。

さまざまな人が行き交う「町田駅」から新たな芸術や知の拠点が生まれる予感。今後、コネクトも何かのかたちで関わっていけたらと思っています。


●申込み等の詳細はこちらからご参照ください。

 

20日夜のイベントにお邪魔しました。

今注目の都内の個性的な3軒の本屋さんに関心を寄せる若い世代を中心に、土曜日夜の会場は満席となっていました。


このSolid&Liquidでは「あえての町田」をキーワードに今後さまざまな企画が展開される予定です。コネクトも関わっていきますので、どうぞお楽しみに。都市郊外の新しい展開にご注目ください。

2015年

5月

11日

東京大学駒場博物館特別展『境界を引く⇔越える』

東京大学駒場博物館では現在、特別展『境界を引く⇔越える』が開催されています(無料)。

アート(芸術)とサイエンス(科学技術)をつなぎながら双方向を行き来する、とても興味深い内容です。この企画は同大学の博士課程プログラム(※)として、渡部麻衣子特任講師(科学技術社会論)と、画家の池平徹兵さん(顕微鏡絵画ワークショップ・インストラクター)との「つながり」から生まれました。

例えば、渡部さんが大学を外(福祉施設)につなぎ、さらに池平さんがその施設の人たちとつながる。そこでの協働作業から生まれた大きな絵や鯉のぼりが「共生社会」の象徴のように会場内に印象的に飾られています(チラシ写真も作品のひとつ)。池平さん自身にとっても「個」の境界を越える作品です。

他にも池平さんとブリアンデ・カナエさん(アクセサリー作家)による海を越えたモノづくり「OFIICE BACTERIA」の仕事や、顕微鏡の中の世界を3D作品にして外の世界につないだ作品など、「境界を越えたモノ」が様々な視点を投げかけながら展示されています。駒場の各研究室の音を集めてコラージュされたというgOさんのBGMも、会場内に柔らかなサウンドスケープをつくりだしていました。モノやオトやサイエンスは「関係性」なのだとあらためて気づかされる空間です。

今回の渡部さんは科学とアートを、また先日の「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」でお会いした東工大伊藤亜紗准教授は美学と生物学をつないでいます。お二人とも30代の母親であることも興味深い。出産や育児という研究者自身の「境界を越える経験」が学術を外の世界へとつなげていく。「共生社会」を考える上で「福祉」の視点は不可欠ですが、研究者のコトバが外の世界に伝わらない/届かないでは意味がない。だからこそ彼女たちの「身体を通ったコトバ」は「外の世界」とつながることが意識されていてわかりやすい。それはとても大切なことだと思いました。

男性中心の科学の歴史の中で、いつしか分断されてしまったアタマ(コトバ)とカラダ。アタマの中だけで作られた専門用語は内の世界に留まり難しく、結果として科学のウチとソトを切り離す。まずは人間として「当たり前」の感覚を研究に取り戻し、そもそもはひとつだった「科学と芸術」をふたたびつなぐこと。それは双方にとって、また硬直した社会にとっても新しい風となる予感がするのでした。

特に原発事故という「身体感覚の欠如」や「科学技術の失敗」を経験した時代だからこそ、自分の世界の外側にある(と思い込んでいる)科学のコトバや感覚には誰もが意識的につながっていく必要があると思うのでした。アートには科学の「ウチとソト」をつなぐチカラがある。境界を行き来する世界の在り方や関係性のつくり方は「内と外を柔らかにつなぐ」ことを目的に始まったコネクトの考える「芸術」ともリンクします。

だからまず、科学の出発点にありながら一般の暮らしには縁のない「顕微鏡の世界」を覗いてみる。そこで生まれるシンプルな感動や発見に、芸術と科学の本質が見えるかもしれません。


〇この展示は6月28日まで。会期中はさまざまな週末イベントも予定されていますので、ぜひお気軽にお出かけください。 詳細はこちらから→

 

(※)東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト3「科学技術と共生社会」

 

                         2015.5.11(ササマユウコ記)

2015年

5月

05日

市民群読音楽劇『銀河鉄道の夜』付帯企画ワークショップ@桜美林大学プルヌスホール

今年で9年目を迎える桜美林大学プルヌスホール市民群読音楽的『銀河鉄道の夜』。その付帯企画ワークショップとして4日に脚本・演出の能祖將夫氏(桜美林大学教授)による群読ワークショップが開催されました。

年齢や性別もさまざまな23名が大きな輪になって、宮沢賢治のコトバをひとり1行づつ順番に読んだり全員で声を合わせたりする「群読」体験の3時間でした。銀河スタイルの「輪になる群読」の興味深いところは、初対面/未経験の参加者で構成されたグループでも最後にはひとつの「群読作品」と言えるほどの状態に仕上がるところです。ここで使われたテキストがオノマトペを効果的に使って音楽的に(楽譜のように)構成されているため、賢治のコトバが身体リズムに無理なく入ってくる。能祖氏は輪の中心点で指揮者や作曲家のように参加者に指示を出します。自分の番が回ってきた参加者は、対面する相手に声を届かせるというよりも、輪の内側全体に響くように大きな声を出している。このスタイルは舞台から客席に(一方向に)声を出す緊張感とは違う、独特の「安心感」や「一体感」が生まれます。参加者からは「もっとやりたかった!」という声も多く聞かれました。「個」の集合体である「輪」には「点」を「線」に変えるチカラや、「個」の失敗を吸収する効果もあります。「ズレ」はエコーのように音風景に奥行きを生む。中心点(能祖氏)に声が集まることで音風景の中に芯が生まれる。輪の内側から立ち上がる個の声(オト)の集合体は輪の外側にも威圧感なくつながっていきます。

「輪」は古くから民族的な儀式やコミュニティづくりにも取り入れられていますし、最近はコネクトのネットワークでもご紹介している「つむぎね」のように、音楽(旋律)を個の「オト」として捉え直し、円形にして紡ぎ直すような作曲手法を選ぶ若い音楽家も増えています。古くから使われる手法ですが、若い世代も新しさと懐かしさを織り交ぜながら現代の「民族音楽」を目指す。個が無理なく参加でき、輪が生む音風景は個をはるかに超え、透明度が高く普遍性を生む。要はプロがおさえているとは言え、市民劇『銀河鉄道の夜』も芸術性や完成度が非常に高いわりに稽古日数が1週間~10日程度と驚くほど短い理由もここにあると思います。

そして輪の内側に立ち上がっていく賢治のコトバたち。その透明なオト(声)の風景はひとつの宇宙であり、賢治のオノマトペ(オト)やコトバ(旋律)やリズムは、耳できくとあらためて音楽なのだと気づくのでした。

 

現在、本番の舞台出演者を募集中です。演劇やダンス経験は必要ありません。この輪の中(宇宙)に入ってみたいと思われる方、是非チャレンジしてはいかがでしょうか。ワークショップの参加有無に限らず、中学生以上ならどなたでも応募できます。

●5月17日にはこの舞台の見せ場のひとつである「鳥捕り」のダンスを披露している舞踏家・井上大輔さんのワークショップもあります。

 

〇詳細はプルヌスホールサイトまで。             (ササマユウコ記)

2015年

4月

28日

原田郁子×マームとジプシー リーディングライブ「cocoon no koe cocoon no oto」@杜のホールはしもと(多目的室)

4月27日に桜美林出身の話題の劇団「マームとジプシー」のリーディングライブ「あらためまして、はじめまして、ツアー cocoon no koe cocoon no oto」を観ました。8月14日には「cocoon」全国ツアーの千秋楽が同ホールで上演されます。

藤田貴大さんがサンプラーで織りなす音風景(舞台)に、原田郁子さんの歌声・生演奏と青柳いづみさんのコトバ(台詞)や動きが絡みながら、演劇とは違うマー ジナルな’音楽’が繰り広げられました。今日マチ子さんのイラストが背景に映し出されることで、原作の余白に想像力の枝葉を巡らせるような、決して声高では ないけれども、ひめゆり隊の少女を通した戦争の悲惨さが静かにじわりと伝わってきます。ガラスのような繊細さと裸足で大地を踏みしめる力強さを合わせ持っ た少女たちの生命がキラキラと輝きながら散っていく。70年前の沖縄の夏が、青い海が、白い砂浜が、赤い血痕が目の前に鮮やかに広がるような時間でした。

藤田貴大さんは「学生時代の暗い思い出ばかり」の相模原・町田市界隈が苦手だそう。都市郊外と距離を置く若者には、同じ思いを抱いている人が多いはずです(筆者もそうでした)。だからこそ、その魅力を独特の視点で掘り起こすような作品がいつか生まれたら嬉しいです。

「マームとジプシー」の今後の躍進にも注目していいきたいと思います。



会場の「杜のホールはしもと」は、橋本駅ビル内mewe Hashimotoの上階に図書館と共にある公共施設です。大きな吹き抜けの屋内庭園では思い思いに本を読む人や寛ぐ人の姿がみられ、都市郊外の静かで贅沢な時間と空間が存在していました。JR町田駅からもわずか20分程度。周囲には芸術系大学も多く、特に多目的室は若手の実験作品や話題作等も積極的に取り上げた舞台芸術の発信地になることを期待します。

2015年

4月

28日

GWのおすすめふたつ

①箱根彫刻の森美術館 「オトノフウケイ 松本秋則展」

 竹を使ったサウンドアートやパフォーマンスグループ「文殊の知恵」等で活躍中の松本秋則さんの個展です。映像をみると展示室全体の音風景が調和してひとつの音楽になっていますね。影絵も幻想的。一日中オトに浸っていたい作品です。GWにはワークショップも。夏まで開催中。

②川崎市アートセンター<ゴールデンウィーク特別上映>

「劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション

5/2(土)~6(水・振休) 11時30分~

70年代にトーベ・ヤンソン自らが監修し制作されたTVシリーズが劇場版になって登場します。音楽はビヨーク。

2015年

4月

06日

空耳図書館のはるやすみ~カラダで読書「ハッピーバースデー!アンデルセン!」

外山晴菜さん(ダンス)、橋本知久さん(音楽)によるデモンストレーション『赤い靴』
外山晴菜さん(ダンス)、橋本知久さん(音楽)によるデモンストレーション『赤い靴』
思いっきりカラダとココロを動かそう!
思いっきりカラダとココロを動かそう!

4月2日には相模女子大学グリーンホール/多目的ホールで、210回目のアンデルセンのお誕生日にちなんだ「ハッピーバースデー!アンデルセン!」(小学生向けダンスワークショップ)を開催しました。貧しい靴職人の子どもとして生まれたアンデルセンはダンサーやオペラ歌手になることを夢見て14歳で家を出ます。舞台で有名になる夢はかないませんでしたが、助けてくれる人や素敵な旅から世界中で愛される物語を生み出したアンデルセンは生涯劇場を愛しました。

子どもたちは、開場中のロビーでアンデルセンについてすこし学び、橋本知久さんに劇場(非日常)の世界へと導かれていきます。最初のデモンストレーション「赤い靴」では、外山晴菜さんのコンテンポラリーダンスと橋本さんの生演奏で、アンデルセン物語に潜む「怖さ」を体験してもらいました。この「赤い靴」の少女も、自伝のエピソードからアンデルセンの分身と考えたからです。子どもたちは少しびっくりした様子でしたが、その「びっくり」こそが舞台芸術の醍醐味であることを無意識に感じ取ってもらえたら嬉しいです。その後は全員でステージにあがり「観客」から「出演者」へと視点を変え、身体を思いきり動かして遊びました。たくさん笑ってカラダを使うと、ココロも軽く楽しくなるから不思議ですね。

本の世界と舞台芸術をつなぐワークショップ「空耳図書館」は今後も外山さん、橋本さんと共に続きます。

当日の様子は、こちらの活動アルバムでもご覧いただけます。

2015年

3月

29日

空耳図書館のはるやすみ「おやこのじかん」

専用サイトでご紹介中ですが、現在CONNECTがお届けする「本」と舞台芸術をつなぐワークショップ「空耳図書館のはるやすみ」を開催中です。
27日には、ダンサーの外山晴菜さん、音楽家の橋本知久さんをお招きして赤ちゃんから小さなお子様と保護者を対象にした「おやこのじかん」を開催しました(和光大学ポプリホール鶴川3Fエクササイズルーム)。
まずは『モコモコモコ』『もけらもけら』といった人気のオノマトペ絵本を楽譜のように捉え直した、赤ちゃんも笑顔になるちょっと不思議な「読み聞かせ」を体験して頂きました。ふだんの何気ない動作やコトバをあらためて意識することから音楽やダンスのはじまりを感じたり、おとながカラダと五感を意識した「オノマトペ」を使うことで、子どもたちが思わず笑顔になる体験は、春の光の中で和やかなピクニックのように楽しい時間でした。このシリーズは翌週対象を小学生に変えて続きます。

◎当日の様子は専用サイトをご覧ください。


2015年

3月

11日

Facebookはじめました。


日々の発見を軽やかにお伝えできるように、Facebook専用ページを開設しました。



サイトとはまた一味違った都市郊外の再発見情報を掲載しています。どうぞご覧ください。
(アイコンをクリックしてください)。

2015年

3月

02日

東京町田・縄文アートフェス~ひなた村 野焼きまつり~

「約1万年間つづいた縄文時代の土器や土偶、装飾品をはじめ、数多くの住居跡やストーンサークルまでもがそろう、知られざる縄文王国町田市(~チラシより抜粋)」。そのほぼ中央に位置する青少年施設「ひなた村」で、去る2月28日に縄文文化を体感できる「まつり」が開催されました。
 風もなく穏やかに晴れた会場を訪れると、ちょうど公募による参加者がつくった土器や土偶の「野焼き」が始まっていました。炎でじっくりと6時間かけて焼かれていきます。竹や太鼓といったワークショップのプリミティブな音風景が燃えさかる炎ともよく合っていました。
 そのほかにも「アイヌ刺繍」や「黒曜石」のワークショップ、和光大学有志による太鼓演奏、専門家のシンポジウム等も行われ、21世紀の「縄文王国」を目指す町田市からの様々な文化発信が試みられました。
 残念ながら参加者は決して多いとは言えない状況でしたが、東京郊外でのんびりと縄文文化に触れるひとときは貴重な体験でした。向かいの山に縄文遺跡も見えるひなた村は、暮らしそのものが芸術的だった縄文時代の時間の流れに想いを馳せる場ともなります。
 町田市内の小学生には馴染みのあるひなた村の「縄文体験」。日々忙しく生きる大人たちにこそ体験してもらいたいイベントでした。

主催:東京町田・縄文アートフェス実行委員会
   (町田市観光コンベンション協会/NPO法人jomonism)

本町田遺跡(縄文時代)
本町田遺跡(縄文時代)

2015年

2月

15日

「まちを歩こう、まちをつくろう!」第2回まちづくりフェスタ(市民・大学交流センター@ユニコムプラザさがみはら)に参加しました

相模原市立市民・大学交流センター(ユニコムプラザさがみはら)で開催された「第2回まちづくりフェスタ」にコネクト企画「まちを歩こう、まちをつくろう!」で参加しました(このセンターには、コネクトのオフィスも入っています)。
今回は、共に桜美林大学講師で劇団青年団に所属する山内健司さん(俳優)と、路上観察学会分科会リーダーでもある鈴木健介さん(舞台美術家、漫画家)をお招きして、公募による路上観察体験と、おふたりが講師を務めた昨年夏の桜美林大学プルヌスホール劇場ワークショップ「おいでよ、ぼくのまち~もうひとつのふちのべをつくる」を公開で事例報告して頂きました。(進行:ササマユウコ)

写真(左)山内健司さん、(右)鈴木健介さん
写真(左)山内健司さん、(右)鈴木健介さん

前半の路上観察では昭和の面影が色濃く残る商店街「大野銀座」と「南新町」を歩きました。飛び入りでご参加頂いた地元の小学1年生とお母さんが案内役となった、その町に暮らす人ならではの情報と共に歩く何とも楽しい観察会となりました。参加者のさまざまな視点を分かち合いながら、知らない人同志が一緒にまちを歩く楽しさには、年齢性別、コミュニティを越えて人をつなぐ不思議な力があります。路上観察学会分科会がこの商店街を歩くのは実は二度目なのですが、初回では気づかなかった新たな発見も多々ありました。
後半の公開レクチャーでは、昨夏プルヌスホールで行われた5日間の「まちづくり」ワークショップの様子が、豊富な写真資料とともにステージで報告されました。同時に「劇場」という非日常の空間を日常としている芸術家が、自身の言葉でウチとソトの世界をつなぐ貴重な場ともなりました。昨夏のワークショップは、準備段階から講師と学生スタッフとの「まち歩き」が重ねられ、アートの視点でまちを捉え直す作業が行われたそうです。ここでスタッフ同志がお互いの「視点」を分かち合うことで、思いがけないアイデアが引き出されワークショップの内容も豊かになる。劇場いっぱいに子どもたちと芸術家がつくりあげた「もうひとつのふちのべ」は、リアルと夢が混ざり合った「未来のふちのべ」でもあるのです。それと同時にラジオやツアー、盆踊りやSNS(巨大伝言板)などの仕掛けも施され、ワークショップに関わった全ての人たちの「つながりの物語」も見えてくる理想的なコミュニティの在り方も示唆していました。

生の舞台や音楽は「その場限り」の儚さと美しさを秘めた時間芸術です。けれどもそこに「教育」の視点が加わった時、関わった芸術家にはソトに向けた言葉を用意し、伝える責任が生まれることをあらためて意識したひとときでした。一番前の席で熱心にお二人のレクチャーを聞いていた小学生たちが、最後に「こんなワークショップに参加してみたい!」と感想をくれたのが何より嬉しい瞬間でした。みんなでまちを歩いたり実際につくってみる体験は、子どもたちの想像力や創造性を養うと同時に、暮らしを内側からデザインして外の世界とつながる「生き方」に気づかせてくれる大切な機会となることでしょう。同時に劇場や舞台芸術を積極的に外にひらこうとする芸術家の存在に希望を感じるのでした。

 

◎劇場いっぱいにジオラマをつくることから、つくえの上での小さな模型づくりまで、さまざまなアレンジが可能の「やまけん&スズケン まちづくりワークショップ」。ご興味のある方は詳細資料を差し上げます。コネクトまでメールでお問合せ下さい。

 

※今回の「まちあるき」と「サウンドウォーク」については、後日あらためて「ともに歩くこと」をテーマに考察レポートをおとどけします。

2014年度プルヌスホール劇場ワークショップ「おいでよ、ぼくのまち~もうひとつのふちのべをつくる」から
2014年度プルヌスホール劇場ワークショップ「おいでよ、ぼくのまち~もうひとつのふちのべをつくる」から

2015年

2月

14日

音のワークショップ@ひなた村(町田市)

町田市の青少年施設「ひなた村」で開催された町田市レクリエーション連盟主催「町レクのつどい」特別プログラムとして、コネクト代表のササマユウコが講師を務め、参加者の皆さんにサウンド・エデュケーション(音のワークショップ)を体験して頂きました。「ひなた村」の名前の通りお天気にも恵まれた、穏やかで気持ちの良いワークショップ日和でした。

レクチャーでは「そもそも、音のワークショップって何するの?」から始まり、耳の準備体操の時間、おしゃべりしないで森を歩くサウンドウォーク、音であそぶ時間などを1時間半にわたって体験して頂きました。特にサウンドウォーク終了後の「音のたからもの発表会」では、足音、鳥のさえずり、野球場の掛け声、車の音、風の音、犬の声、遊具の音、水の音などなど、皆さんそれぞれの「耳」が捉えた「ひなた村の音風景」を分かち合いながら、お互いの「耳(世界)」を知る時間となりました。ほんの少し意識を変えて耳をひらくことできこえてくる、見えてくる自分と他者の世界。そこには正解のない世界、共感や調和、多様性を知る時間も内包されています。

またこの日は、3月に空耳図書館で講師を務めていただく作曲家の橋本知久さん(相模原アトリエ・ラーノ主宰)が遊びに来てくれました。ワークショップの最後には彼の鍵盤ハーモニカの即興演奏と、ササマが持ってきた写真の音具を使って皆さんと自由に’セッション’。ソトの世界に耳をひらくと、身体の中から音が生まれてくる不思議。円座になって、音風景を紡ぐように音を出していると、指揮者や楽譜がなくても自然とオンガクが生まれるのです。

特に子ども対象のワークショップでは、いきなり「オト」を出すとたいがいは「音のカオス」になってしまいます。音を出す人の「耳」が「きき方」や「他者の存在」に気づいていなければ当たり前の結果とも言えます。逆に言えば、ウチとソトにひらかれた耳は他者ともつながり、自分と違う耳(世界)の存在、そして音風景とは何かに気づいています。その存在を知った時、自分が出す音の質やタイミングは自ずと変わってきます。それはいわゆる「空気を読む」ようなネガティブな変化ではなく、音風景を自分からデザインするという積極的な意識の芽生えです。「オンガク」は身体リズムや五感を通して世界とつながる「関係性」であることの気づきとも言えます。

「耳」を意識して、シンプルに「きく」こと。そこから始まる小さな気づきの連続が、いつしか世界へとつながっていく。そのダイナミズムこそが、サウンド・エデュケーションいちばんの魅力です。今回は少し専門的なお話になってしまいましたが、音のワークショップは音楽的な知識や経験が無くても、誰にでも参加できるプログラムです。提唱者のカナダの作曲家/M.シェーファーが「音楽教育は全的教育である」と考えたようにコミュニケーションや福祉の場などにも応用ができる多面体の教育テキストとも言えるのです。(ササマユウコ記)

2015年

2月

09日

女子美術大学「泥沼コミュニティ」ミニ展示「はしもとで考えたことを、はしもとでできるのか?」@アートラボはしもと

泥沼コミュニティのユニークな「視点」が、ドローイングと共に紹介されています。
泥沼コミュニティのユニークな「視点」が、ドローイングと共に紹介されています。

美術系、芸術系大学と地域が連携したアートプロジェクトは、どちらかと言えば地方都市を先行に、現在は東京都市郊外でも広がりを見せています。さがまち+でご紹介した女子美術大学の助手などで構成されたグループ「泥沼コミュニティ」(沼下桂子(女子美助手)、萩原綾乃(女子美助手)、榎本浩子(女子美大学院修了)も、ここから1年をかけて橋本商店街と共に何ができるのか、「アートの視点で」じっくりリサーチを重ねています。

橋本駅周辺には美術大学が多く、商店街の40店舗余りで美大生の小作品を展示できるシステムもあり、もともとアートが関わりやすい雰囲気はあるようです。しかし「地域活性等を目的にすると真面目に構えてしまいがちなので、このプロジェクトではアートの’自由’を見失わないように心掛けています」と沼下さんが語られるように、彼女たちの「視点」はいわゆる「まちづくり」とは一味違った、どこか民俗学的ですらあるユニークなものでした。その中の一部をご紹介すると・・


〇庚申待(こうしんまち)
劇作家の岸井大輔氏が主催するイベントを橋本のファミリーレストランで実施予定。庚申待とは江戸時代に庶民の間で流行った民間行事で、60日に一度めぐってくる庚申(かのえさる)に皆が集まって徹夜で過ごす。(2月13日実施予定)

 

〇泥沼講
リサーチ中に橋本に今なお残る「講」(主に江戸時代に大衆に浸透していた地縁的組織)の存在を知る。これを掘り下げてコミュニティを考えてみる。


〇大型ショッピングセンターで広場をさがす

アーティスト・吉田和貴と行う(時期未定)。大型ショッピングセンターをひとつの街に見立てて、その中を街歩きのようにリサーチする。

 

など9つの「視点」が、榎本さんのドローイングと共に提案されています。

いつも暮らす街をちょっと違う角度から眺めてみることで「日常の中の非日常」に出会う心踊る瞬間。それがまさに「芸術」ではないかとコネクトでも考えていますので「泥沼コミュニティ」にはとても共感するものがありました。彼女たちの「視点」に触れに、どうぞお立ち寄りください。
〇アートラボはしもとで15日【日】まで開催中。


■「泥沼コミュニティ」の活動は2016年3月まで続きます。実施されるイベントにつきましては、専用Facbookをご参照ください。

2015年

2月

04日

映画「パーソナルソング」

今日は「立春」です。太陰太陽歴の24節気は季節の変わり目という宇宙のリズムを知る暦。同時に、人間の体内にも宇宙と同じリズムが刻まれ「内なる音楽」が流れていることに気づくきっかけも与えてくれます。

そこで『パーソナルソング』という興味深いタイトルの映画のご紹介です。初めにお断りとして、チラシのキャッチコピー「音楽がアルツハイマー病を劇的に改善させた!」は、残念ながらこの映画の’本質’を伝えていないかもと感じました。なぜなら、おそらくこの映画に興味を持った多くの人が期待するような「音楽で認知症が治った!」的な’健康映画’ではなかったからです。むしろ原題にある「ALIVE INSIDE」を「人と音楽」のつながりから見つめ、高齢者福祉や医療制度など生命に関わるさまざまな問題を提起した社会派ドキュメンタリーなのです。それでもやはり音楽が脳に与える影響ははかりしれず、同時に音楽の背景にある「文化の違い」を見せつけられる映画であることは確かでした。20世紀半ばのアメリカは自分だけの「エバーグリーン(不朽の名曲)」が数多く存在する「パーソナルソング王国」だったことがわかります。若い頃の文化体験がいかにその人の「内側」に影響するか、「歌」やそれに付随する幸福な記憶の有無は、これからのアメリカに限らず高齢者の生活を大きく変えるかもしれません。
この映画の中では、ヘッドフォンによって個々の好みの音楽を聴かせることを「音楽療法」と呼んでいました。脳にダイレクトに刺激を与え効果を得ようとするのは西洋医学らしい発想だなとも思いました。しかし「心」はもっと複雑ではないでしょうか。もしかしたら患者たちが見せる感動的な瞬間は、自分にヘッドフォン(音楽)を手渡してくれた人(外 OUTSIDE)の存在に気づき、孤独で苛まれていた心(INSIDE)が救われた瞬間なのかもしれないとも思うからです。それほど「老い」を嫌うアメリカの高齢者施設には孤独の空気が漂っていました。もし仮に音楽が認知症患者(の脳)に「効く」と医療で認定され全国の高齢者施設にヘッドフォンが薬のように配布されても、あの孤独が癒されない限り映画のような感動的な「効果」は得られないかもしれません。作品の最後に涙を流して「Thank you」とつぶやいた男性の感謝の気持ちは、やはり音楽の力そのものよりも、自分にヘッドフォン(思い出の歌を聴く機会)を与えてくれた「人」に対しての感謝の言葉ではないかと感じました。音楽は自分の内の世界(INSIDE)と外の世界(OUTSIDE)をつなぐ関係性なのです。ただしこれは筆者の個人的な見解です。音楽がただ音楽として、何の思い出も付随せず「鳴り響く空気」として存在しても、もしかしたら同じような結果が生まれるのかもしれません。むしろ音楽以前の「オト」であっても認知症に対して同じような’効果’があるのかもしれません。このコネクト通信でも高齢者施設の音楽療法ボランティア「歌う♪寄り添い隊」の活動をご紹介しましたが、あの活動の現場でも映画と同じような光景は見られました。しかし同時に「音楽を奏でる人、歌う人、寄り添う人」という和やかで幸福な場の雰囲気や関係性も見過ごすことは出来ませんでした。筆者がここ数年コンサートをさせて頂いてるホスピス病院でも、世代的な「流行歌」や「思い出の歌」には無表情だった認知症の方に同様の反応が見られることがあります。もしCDで同じ音楽を流しても同じ反応は生まれるのでしょうか。CDデッキのボタンを押す人と患者との関係性も重要な要素ではないでしょうか。まるでサプリメントのように、ただ音楽のみの効果が検証されるのは芸術を「道具」に貶める危険性も含んでいます。

驚くことに世界は、あと数十年もすれば多くの国が高齢化するそうです。まったく戦争なんてしている場合じゃない。日本は世界一の「高齢化先進国」なのですから、本当の地球の未来のために他にやるべきことは山ほどあるはずです。今回のようなヘッドフォン療法だけでなく、生演奏やスピーカーからの「鳴り響く空気」を全身で受けとめる音楽、他者と音楽を共有し共感する場や時間の意義、オンガク以前のオト(自然音や環境音)そのものの力など、内側の生命と音楽の不思議な関係性について、個人的にもあれこれ思いを馳せる時間となりました。宮澤賢治が『セロ弾きのゴーシュ』で描いた「野ねずみのこども」の病気を治すシーンも思い出されますし、はたしてセロを弾いたのがゴーシュでなくても病気が治ったかはやはり未知数です。  (ササマユウコ記)

 

※『パーソナルソング』は、2月13日まで新百合ヶ丘の川崎市アートセンターで上映中です。

2015年

1月

24日

グリーンホール相模大野&相模大野図書館25周年記念

25年間のホール出演者を資料(サイン色紙)でふり返るコーナー。
25年間のホール出演者を資料(サイン色紙)でふり返るコーナー。

 芸術文化の「複合施設」は今でこそ各都市で見かけるようになりましたが、今から25年前の1990年1月に「教育文化都市」を目指して開館したグリーンホール相模大野と相模大野図書館を含む施設は、全国でも先駆け的な存在として注目を集めました。駅から徒歩数分内に「ホール、図書館、メディカル」といった「文化芸術、知、健康」の拠点を置いた「まちづくり」は成熟社会における都市計画のモデルケースと言えます。

 この1月は25周年を祝って様々な催しが展開され、多くの方が足を運んでいます。

 海外の一流アーティストが数多く演奏してきた25年間のホールの歴史が一目でわかるポスター展示。「東京の人も、来ていいよ」というオープン時のコピーには、都市郊外ホールの意気込みとともに、決して短くはない時代の流れも感じます。現在ではすっかり都心の延長線上にある良質な音楽ホールとして、広く認知されるようになりました。

 同時に、バブル崩壊、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災といった厳しい社会・経済情勢が文化芸術事業にも大きく影響することがポスターの変遷からも見えてきます。都市郊外の芸術文化ホールには、都心型の海外大物アーティスト招聘から、国内の優れたアーティスト紹介や地元の演奏家を支援するプログラム、また劇場法を見据えた地域にひらかれた教育施設として役割も期待されます。今は「これまで」と「これから」の大事な転換期にあることが伝わってくる展示となりました。

 

 翌週23日には相模大野図書館の25周年記念として、日頃は図書館内で開催されている人気の「大人のためのおはなし会」が初めて多目的ホールで開催されました。図書館ボランティア愛和話(あわわ)さんとチェロの生演奏による『セロ弾きのゴーシュ』や、相模の創作民話の紙芝居/本多ちかこさん、児玉あい子さんのヴァイオリン演奏が25周年に華を添えました。

 会場には150名近い市民が足を運び、相模大野図書館が多くのボランティアグループに支えられながら、地域に愛されていることを実感するひと時でした。また、複合施設としての立地を活かした図書館とホールの連携企画については、今後も多くの可能性を感じました。都市郊外の暮らしにとって「知の拠点」となる図書館には、これからも注目していきたいと思います。


2015年

1月

14日

CONNECT+「音楽×やさしい哲学カフェ」@日本橋DALIAを開催しました。

今田匡彦氏 photo(C)YukoSASAMA
今田匡彦氏 photo(C)YukoSASAMA

   芸術教育の実践者/研究者の勉強会を兼ねた不定期スピンオフ企画CONNECT+(コネクトプラス)。今回は代表のササマユウコが主催となり「音楽×やさしい哲学カフェ」第1弾として弘前大学の今田匡彦教授をお迎えした「音さがしの世界~M.シェーファーとサウンドスケープ」を開催しました。【協力/鈴木モモ(minacha-yam主宰、ストリングラフィ、つむぎね演奏家)、浦畠晶子(音楽家)、村松純子(BABY in ME主宰)】。

 今田氏は国立音大卒業後、出版社勤務を経て、サイモン・フレイザー大学、ブリティッシュ・コロンビア大学で学んだ1964年生まれの哲学博士。日本の子供向けのサウンド・エデュケーションのテキスト『音さがしの本~リトル・サウンド・エデュケーション』(春秋社 増補版2009)をM.シェーファーと共に出版されています。弘前の今田ゼミでは、学生たちの自由闊達な意見交換の中で音楽の哲思的思考が深められ、音楽教育の現場や研究者たちにとっても常に新しい風となっています。今回はゼミの雰囲気を少しでも再現できればと、日本橋のモロッコ食堂DALIAさんにご協力を頂き、音楽的な「哲学カフェ」空間が実現しました。当日は活躍中の若手音楽家を中心に、美術や建築や教育など様々な分野から20名の方が集まりました。

 前半では「そもそも哲学とは何か」をお話から考え、後半は参加者も一緒に身体を使いながら、弘前のユニークな授業活動がDVD動画と共に紹介されました。レクチャーの後は和やかな歓談の場となり、先生との対話も含め、分野を越えた参加者同志も活発な意見交換や交流の場となりました。言葉を越えて存在する音楽を考え、そしてあらためて自分の身体を捉え返す。そもそも音楽とは何か、何が音楽か。特に若い世代にとっては、常に真摯に問いかけながら芸術や教育と向き合うことの大切さをあらためて意識する機会となったようです。

モロッコ食堂DALIAにて 休憩中の一コマphoto(C)Yuko SASAMA
モロッコ食堂DALIAにて 休憩中の一コマphoto(C)Yuko SASAMA

 

スピンオフ「CONNECT+」は芸術家と研究者、さまざまな分野をつなぎ、お互いの学びや表現を広げつつ深める場です。

 ここでの出会いや自由な意見交換が、それぞれの活動や研究にフィードバックされて、最終的には社会にひらかれていくことを目指します。


2015年

1月

05日

謹賀新年 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨10月からスタートした芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト。

立ち上げからあっという間の3か月でしたが、ふりかえれば奇跡としか言いようのない「コネクト」が沢山ありました。芸術教育の研究者と実践者がつながって、新たな試みが生まれています。

 東日本大震災後、日々考えた芸術と社会のつながり方、そしてその先の未来について、今年も一歩一歩確かめながら前に進んでいけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします

 (代表:ササマユウコ)

 

●以下は1月以降の現在の予定です。詳細は別途お知らせします。

 

1月10日 「音楽×やさしい哲学カフェ@日本橋DALIA」

      弘前大学今田匡彦教授(哲学博士)を迎えて

      「音さがしの世界~M.シェーファーとサウンドスケープ」

1月29日 第3回路上観察学会分科会(ネットワーク勉強会)

2月15日 ユニコム 「まちづくりフェスタ」にて 

     路上観察学会分科会【公開】イベント

3月27日 2014年度子どもゆめ基金助成事業

      春休み子供向けワークショップ

      「空耳図書館①~おやこのじかん」(和光大学ポプリホール鶴川)

4月2日  2015年度子どもゆめ基金助成事業(申請中)

      春休み子供向けワークショップ

      「空耳図書館②~ハッピーバースデー!アンデルセン!」

         (相模女子大学グリーンホール 多目的ホール)