●コネクト通信2014バックナンバー②

2014年

12月

25日

川崎市アートセンター(アルテリオ映像館/アルテリオ小劇場)

川崎市アートセンター。新百合ヶ丘北口徒歩3分。
川崎市アートセンター。新百合ヶ丘北口徒歩3分。

 現在の小田急線町田駅と相模大野駅には残念ながら「映画館」が存在しません。これだけの人口を抱えながら不思議な気もしますが、小田急線町田駅周辺の映画館はいつの間にか全て姿を消してしまいました。

  しかし都心の映画館まで足を運んだ時代は終わり、ハリウッド映画や全国ロードーショー作品は、今では新百合ヶ丘や多摩センターのシネマ・コンプレックス(複合型映画館)で気軽に観ることが出来ます。JR橋本駅や南町田駅にも同様の映画館があり、ショッピングセンターの延長線上に映画館が位置付けられました。娯楽作品は日常の中にある非日常とも言えます。
 一方、意外と知られていませんが、新百合ヶ丘駅には神保町の岩波ホールや渋谷のユーロスペースなど、いわゆる「通好み」のアート作品や社会派ドキュメンタリーなどを扱っている公共の映画館「川崎市アートセンター/アルテリオ映像館」があります。沿線の連携大学を始め、さまざまな割引制度もあり、珍しい古典の名作を流していることもあります。地味でもキラリと光る良質な映画から、娯楽作品とは一味違った人生や文化に出会う貴重な機会を、若い方たちにも是非持って頂きたいと思います。

 新百合ヶ丘には日本映画大学があり、この川崎市アートセンターは大学と連携した芸術教育施設としても機能しています。しかもアートセンターでは映画だけでなく、こちらでご紹介した「ほうほう堂」も出演した小劇場も併設し、寄席を始め夏休みワークショップ等も開催されています。ちなみに2015年1月17日(土)(会場:日本映画大学新百合ヶ丘キャンパス)、18日(日)(会場:アルテリオ小劇場)には、「こどもが映画と出会うとき〈映画と教育〉シンポジウム~上映会&シンポジウム」が開催されます。17日には「こども映画教室2014年」の作品を一挙上映し、18日は映画と教育について考えるワークショップ事例報告等のシンポジウムが開催されます。ご興味のある方はこちらの公式サイトをご参照ください。 http://kodomoeiga.com/

2014年

12月

13日

ビブリオバトルin相模大野(@ユニコムプラザ)

レクチャーのあと、実際に体験! 写真提供:NPO法人らいぶらいぶ
レクチャーのあと、実際に体験! 写真提供:NPO法人らいぶらいぶ

 最近全国各地で話題の知的書評合戦「ビブリオバトル」をご存知でしょうか?コネクトもずっと気になっていたのですが、13日(土)にオフィスのあるユニコムプラザで開催されるというので、さっそくお邪魔してみました。主催は相模原市に拠点を置き「ひと・ほん・としょかん」をつなぐ活動をされている「認定NPO法人らいぶらいぶ」さんです。
 この日はレクチャー形式で、公式ルールの説明やバトルの進め方、デモンストレーション(3名)、ミニ体験等が繰り広げられました。集まった方の年代も様々で、デモンストレーションで紹介された書籍についても活発なディスカッションが交わされていました。
  ビブリオバトルはプレゼンテーション能力を競い合うものではなく、あくまでも「本の魅力」を紹介し合い、語り合う場。ですから「勝者」ではなく「チャンプ本」が決められるのです。年齢性別も関係なく、誰もが楽しく参加でき、時には自分の興味の外にあった本(世界)の魅力に出会うこともできます。お金もかからず、本を通して人と人がつながれる知的なゲームです。「ほろ酔いビブリオバトル」など、コミュニティの親睦を深める目的にも使えます。あらかじめテーマを決めて本を持ち寄っても構いません。コミックでも専門書でも本なら何でもOKです。お楽しみ企画から教育目的、少人数から大人数まで。開催目的に合わせてさまざまなアレンジが可能なことも魅力です。

 何より「読書の楽しさ」をあらためて発見する喜びは、生活そのものを豊かにしてくれると思いました。図書館や本屋さんに足を運ぶ回数も増えそうです。

2014年

12月

12日

第2回路上観察学会分科会が開催されました。

 12月12日にコネクトネットの勉強会として、第二回路上観察学会分科会が開催されました。
 今回は、関東大震災後の焼け野原観察から始まった今和次郎と吉田謙吉の「考現学(モデルノロヂオ)」の系譜をたどり、町田市内にお住いの吉田謙吉ご長女宅で、戦火を免れた路上観察スケッチ手帳や舞台美術デザイン画、戦後に出版された書籍等の資料を見せて頂くことができました。

 吉田謙吉は築地小劇場から始まった日本の近代演劇史においても草分け的存在の舞台美術家でもあります。分科会代表の鈴木健介(青年団所属/舞台美術家)をはじめ、100年の時を越える貴重な資料を前にして参加者は胸躍るひとときを過ごしました。

 関東大震災、第二次世界大戦とふたつの東京の焼け野原を体験した謙吉は、路上と舞台、つまり日常と非日常をつなげた視点で世界を捉えていたのだと思います。それは、東日本大震災を体験した私たちにとっても共感する芸術の在り方ではないでしょうか。非日常は日常の中にあり、生きることそのものが芸術だったからこそ、謙吉の自宅には小さな舞台も当たり前としてあったのでしょう。

 ご長女・塩澤珠江さんは書籍『父・吉田謙吉と昭和モダン~築地小劇場から「愉快な家」まで』(草思社 2012)を出版されました。ご自宅の一部を蓮や民族音楽をテーマにした「ギャラリー季の風」として運営され(催しは不定期開催)、謙吉の洒脱で「モダン」な感性を大切に受け継ぎながら、同時にアジアの蓮や文化の魅力も伝えています。(文中敬称略)

2014年

12月

07日

歌の生まれる関係性(町田市障がい者青年学級)

7日に行われた40周年記念コンサートの様子(町田市役所本庁舎)
7日に行われた40周年記念コンサートの様子(町田市役所本庁舎)

 1974年から始まり、7日に40周年を迎えた「町田市障がい者青年学級」には現在約180名が在籍し、これまでの学級活動の中から生まれたオリジナルソング(歌)が120曲近く存在します。普段の活動や様々なイベント等で歌われていますので、彼らの歌声をどこかで耳にした方も多いのではないでしょうか。この日も吹き抜けの市役所ロビーには元気な歌声が響いていました。

 ところで、こんなにたくさんの歌が生まれた理由は何でしょう。もともとこの学級の目標は「音楽・スポーツ・演劇・創作活動を通して「生きる力・働く力」の獲得」にあるので、スタッフには音楽が得意な人も集まります。ただ学級生とスタッフが「一緒に」歌をつくり歌うことが当たり前(日常の活動)となる関係性を築くには、40年という時間の積み重ねが必要だったと思います。押し付けられた歌ではなく、活動や仕事の中から自然と歌が生まれ、障害のある人/ない人、学級生、ボランティアスタッフ、職員を始めとする学級に関わる皆がその歌を愛し、自発的に歌い継ぐ在り方は、民謡や祭り囃子によってつながるコミュニティ同様、人と人のつながり方の最もシンプルなかたちに見えました。それは先日訪れた特養施設での「歌う♪寄り添い隊」の音楽療法ボランティア活動でも感じたことです。

 何より、みんなが大好きだという歌には、コミュニティの外側にいる私たちの心にも届く「音楽」としてのチカラが備わっている。それは昨今、美術の世界で注目されている「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」の印象とも共通した作品が生まれた背景にある「生命力」とも言えます。同時に(諸説ありますが)人類に「歌」が生まれた音楽の起源そのものにも、あらためて想いを巡らせる貴重な時間ともなりました。世の中には「歌」があふれていますが、地域で歌い継がれている民謡や、小さなコミュニティから生まれる「歌の生命力」が私たちに教えてくれることは思いのほか沢山あると感じます。

 ちなみに自治体の社会教育事業とネットワーク型民間運動の違いはありますが、奈良の「わたぼうし音楽祭」も来年40周年を迎えます。両者の活動が共に40年続き、その原動力のひとつに生活に根差した「歌」の存在があったことは注目すべきと言えるでしょう。

2014年

12月

05日

クラフト工房La Mano「冬の染織展」

 町田の住宅地にあることを忘れてしまうような静かな森に囲まれた古民家のクラフト工房La Mano。ここは1992年に設立され、藍染や草木染、天然素材を使った染と織りのオリジナル製品を生み出しています。マフラーや靴下を始め、製品は色彩が非常に豊か。手仕事ならではの温かい風合いや手触りが全国でファンを増やし続けています。先日ご紹介した奈良・たんぽぽの家主催のGood Job!展でも京都・サルビアとのコラボ商品が紹介されていました。

 離れのアトリエ(写真下)は、1階は機織り工房、2階は梁を生かした素敵なギャラリー空間に改装されています。ギャラリーでは尾崎文彦さんを始めとする人気作家の作品展示、カレンダーや缶バッチ等のオリジナル製品が販売されていて、作家ご本人が絵を描かれていることもあります。

 実は、La Manoが全国で知られる理由は製品の魅力だけでなく、この素敵な場が小規模作業所だということにもあります。職員の皆さんを始め、サポーターや庭仕事のシニアボランティア、染や織りの教室に習いに来る人/教える人、障害のある人/ない人が、アートや手仕事を軸に集う非常にクリエイティブな場なのです。丁寧に作られる製品からは、その背景にある「人と人、人と場、人と製品」の豊かな関係性が伝わり、多くの人を惹きつけるのだと思います。工房がオープンになる展示会には、La Manoファンはもちろんのこと、この場を愛する人たちがたくさん訪れ、コンサート等も開催され賑わいます。

 手仕事や芸術でつながる関係性。今後も福祉や芸術の新しいあり方としても、ラ・まの工房に注目していきたいと思います。(代表のササマユウコは神楽坂在住の頃からのお付き合いです)。


〇「冬の展示会」12月8日(月)まで。

2014年

12月

02日

山内健司さんの『舌切り雀』(平田オリザ作)

 現在取材中の桜美林大学プルヌスホール/アウトリーチ活動。相模原市・町田市内を中心とした小学校、特別支援学校等に国内外で活躍する芸術家が出向き’授業’をおこないます。さらにこの場は、平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」の一環として、ホール職員やアートマネジメントを学びたい人に向けた「アウトリーチ実習」としても展開されています。
 けれどもアウトリーチは、いわゆるカリキュラムに則った「授業」ではありません。ダンサー、音楽家、俳優、詩人それぞれの方法論や世界感を軸にして、個性的で魅力あふれ、時には冒険的な「時間」をつくります。大きく分けると、公演鑑賞型とワークショップ型になりますが、どちらの場合も芸術家が自己紹介代わりに演じるデモンストレーションで、子どもたちはあっという間に彼/彼女たちの世界に引き込まれます。プロの芸術家の鍛えられた身体や声、演奏や演技力といった非日常性、コトバを越えた説得力や存在感を、子どもたちは敏感に全身で感じ取っているようです。

 その中で以下にご紹介したいのが、桜美林大学講師であり俳優の山内健司さん独り芝居『舌切り雀』です。脚本は山内さんが所属する青年団の平田オリザさんによるオリジナル。すでにフランスの小学校を中心にヨーロッパ各地で150回以上も上演されています。2011年からは日本語版も始まり、国内での上演もどんどん増えていくことでしょう。そう願わずにはいられないほど魅力的で、ほんの少し怖い「不条理(人形)劇」です。鑑賞後にはフランスの学校事情等も紹介され、俳優と子どもたちの質疑応答は国際理解の場ともなるプログラムです。文化庁に文化交流使としてご本人が寄稿されています。こちら⇒

 いつも見慣れた教室(日常)が劇場(非日常)となる体験は忘れがたいものです。子どもたちにとっても先生にとっても、学校という場や時間や日々の関係性に風穴があいて清々しい風が送り込まれたと感じるのではないでしょうか。もちろん芸術家たちにとっても、劇場のソトの世界で演じることは自らの幅を広げ、また芸術の意味を問い直せる尊い時間だと思います。

 優れた芸術家を揃えたアウトリーチ活動も今年は残すところ3回となりました。取材終了後に考察レポートを掲載したいと思います。

2014年

11月

28日

GoodJob! 展 Good Life,Good Job! 2014-2015

 

社会の変化や価値観の多様化により、私たちのライフスタイルは大きく変わりつつあります。そのなかで、誰もが誇りをもってはたらき、豊かになる社会のあり方が注目されています。そこでヒントになるのが、障害のある人やその周辺で生まれつつある魅力的なプロダクトやユニークな取り組みです。このGoodJob!展では「Good Life,Good Job!」をテーマにそれらの事例が紹介されます。アート、デザイン、ビジネス、福祉の分野を越えて、新たな出会いと仕事が生まれる場に足を運んでみませんか?主催は奈良で福祉とアートの先駆け的な関係性を展開し続ける「たんぽぽの家」。

 

東京開催 2014年11月28日(金)~11月30日(日)

     渋谷ヒカリエ8F 8/COURT 11時~20時

主催:一般財団法人たんぽぽの家 

専用サイト http://goodjobproject.com/

たんぽぽの家のスタッフもいらっしゃいます。町田La Mano工房と京都「サルビア」のコラボ商品も展示されていました。
たんぽぽの家のスタッフもいらっしゃいます。町田La Mano工房と京都「サルビア」のコラボ商品も展示されていました。

2014年

11月

20日

日中韓文化芸術教育フォーラムが開催されました

去る11月16日(月)に「Arts for Children~日中韓文化芸術教育フォーラム2014」が開催されました。(主催:文化庁、共催:横浜市、2014年東アジア文化都市実行委員会、場所:パシフィコ横浜)
 ご存知の方も多いと思いますが、文化庁では文化芸術教育を「創造性やコミュニケーション能力の発達、相互理解の促進などに大きな役割を果たすものであり、今日その重要性はますます高まっている」と考えています。この日は各国の文化芸術教育に関する取り組みを共有し、東アジアの子供たちの芸術教育の現状や未来の姿が、国レベルと現場の両視点から語られました。特にいじめや受験ストレス、自殺、貧困問題など、子どもたちを取り巻く問題が似ている韓国の事例、競争を煽る社会からの脱却を目指す「芸術の花の種学校」の取り組みは非常に興味深かったです。隣国の教育システムを知る機会はなかなかありませんが、「同じ課題」に向き合う場はとても有意義だと感じました。現場からは、「日常の体育館が劇場に変わる非日常体験」、「安心して芸術を体験できる環境の大切さ」が魅力である学校アウトリーチの共通点も見えてきます。

 また日本(横浜)の事例として、芸術家派遣のコーディネートを担っている横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局が登壇し、地域の経済格差が広がっている現状から「このままでは、芸術教育が富める子ども達のものだけに陥るのでは」と指摘された点が印象的でした。芸術によって貧困層に誇りを持たせようと考える他国とは実に対照的だったと思います。中韓が講師(Teaching Artist)の育成にも力を入れている点は羨ましくもありました。

 個人的に興味があったのは、韓国、中国のパネリストが共に音楽教育の専門家だったことです。彼女たちが「西洋に追いつけ」と技術中心の西洋音楽教育を受け、その教育の在り方に疑問を持った点に共感します。「音楽教育は全的教育でなければならない」と説いたM.シェーファーの教育論とも共通するのでした。

2014年

11月

19日

日中文化交流市民サークル’わんりぃ’

 町田市で20年以上続く老舗の市民ボランティア・日中文化交流市民サークル’わんりぃ’の代表:田井光枝さん(写真右)と、町田市民大学の国際学受講がきっかけで最近メンバーになった黒田眞子さん(中国名:崔貞さん)がユニコムプラザさがみはら内のコネクトに遊びにきて下さいました。

 そもそもが、天安門事件で日本に移り住んだ芸術家たちとの出会い、彼らの素晴らしい芸術をサポートしたいという想いから始まったというこのサークルの根底には、京劇や音楽や食といった芸術や文化、何より国を越えた「人」への深い愛があります。この活動が20年以上続く理由も、代表の田井さんの熱意とお人柄と行動力!何と言っても「人と出会い、つながるチカラ」だと思いました。お話の中でも何度か出ていた「相手と良い関係を築くこと。ただ一緒にお茶を飲むことから始めてもいいの。まず人を大切に」のお言葉には深く共感しました。それは国を越えた異文化交流に限らず、すべての関係性の基本なんですね。一見簡単そうで、実は誰もが悩むことをおおらかな自然体で、何より楽しそうにされている。つながってからの「それから」のお手本がそこにはあり、強く勇気づけられる思いでした。
 黒田さんは国際結婚で、現在は町田で子育てをしながら大学講師もされています。地域のコミュニティとの関わりを大切に考えていて、唯一の外国人「まちだ自慢サポーター」でもあり、ボランティア通訳として病院の妊婦健診や地元小学校の面談にも立ち会われたりと、物静かな雰囲気からは想像つかないほどの行動力。とても頼もしい若手メンバーです。
 今回はとにかく話題が沢山あって、中国の芸術や文化、この20年の活動のほんの一部しかお伺いできなかったはずです。けれども、日々の暮らしの中で異文化と出会い、その「内と外がつながる瞬間」に、いつもの暮らしが彩るような驚きや発見があることを教えて頂きました。そして何より人を大切にして、お互いの違いを楽しみながら受け入れていく。わんりぃの柔らかな姿勢は、コネクトが考える「芸術」そのものだと思うのでした。

2014年

11月

13日

音楽療法ボランティア「歌う♪寄り添い隊」その2

 気持ちのよい青空が広がる秋の午後、町田市・第一清風園の音楽療法ボランティア「歌う!寄り添い隊」の活動現場に再びお邪魔しました。

 音楽活動は時間を紡ぐ作業です。気温や天候によって寄り添う方の状態も同じではなく、だからこそ一期一会の尊い時間と思えます。ただ「一緒に歌う」という時間の積み重ねが、明らかに様々な関係性(講師とボランティア、ボランティアと参加者、参加者と講師、施設職員とボランティア等)に変化をもたらしていく。普段は気づかなくても、ふと立ち止まって半年前、1年前とふり返るとその内外の変化に驚くこともあるのではないでしょうか。この日は「(義)母と娘」さんが二組いらっしゃったせいか、前回よりもさらにリラックスした雰囲気に包まれた時間でした。先生の明るさや冨田さんの合いの手は抜群の安定感。日頃は控えめと言われている方が楽しそうに太鼓をたたく場面も見られました。

 そして今回あらためて驚いたのは「昭和ヒット歌謡」の力でしょうか。文部省唱歌に次いで今や高齢者の「みんなの歌」。お母さんの好きな歌が出ると、「この歌よく歌ってたね」と娘さんのエピソードと共に時間が巻き戻される。特に高度経済成長期に流行った歌は本当に誰でも口ずさめるのが魅力です。テレビが普及し、暮らしと歌が密接に結びついていた時代。中でも、大阪万博の二年前に流行った「ブルーライト・ヨコハマ」は特に盛り上がりました。講師のお話ではどこの施設でもウケるのだそうです。誰もが暮らしに豊かさを感じ始めた時代の象徴となっているのでしょう。一方で、高齢になっても歌える曲が少ない世代が高齢者となった時、音楽療法は「歌」よりも純粋に「声」を使うことが中心になるかもしれないと感じました。早口のラップや高音域のアイドルの曲を口ずさむ高齢者は想像つきませんし(いや、いるとは思いますが)、すでに「ひとりカラオケ」が主流となっている。80年代アイドルが50代に入ったことを考えるとそう遠くない話です。

 そしてこの活動が、実はヨーガの時間と非常によく似ていることにも気づきました。出来るところまでで、無理をしない。ファシリテーターの方向性も、あくまでリハビリ目的を優先しない「音楽の時間」として内発的な動機に任せていく。心地よければ眠ってもいい。ゆるやかに役割分担されたメンバーは柔軟に対応する。「歌う時間」を繰り返し、積み重ね、いつしか自ずと「気づき」を得る。そのプロセスは実にヨーガの哲学と重なります。この時間は「寄り添われる人」はもちろん、「寄り添う人(ボランティア)」にとっても、音楽を媒体に内外のつながりを知らず知らずに体験できる貴重な場となっていると感じました。

 心穏やかな音楽の時間を作り出すことは、実は簡単なことではありません。それは「無」になることとも等しいのかもしれない。寄り添い隊や先生の「思いやりと自然体」から紡ぎ出される、生活の延長線上にある音楽の時間。その場に生まれる関係性は実に居心地のよいサウンドスケープでした。

 

(取材協力ありがとうございました)
    社会福祉法人賛育会 第一清風園様

    リリムジカ ミュージックファシリテーター塚本泉様

2014年

11月

13日

芸術の秋本番

『春の祭典』ビジュアルイメージ 左から・宮内康乃(音楽)、白神ももこ(演出・振付)、毛利悠子(美術)
『春の祭典』ビジュアルイメージ 左から・宮内康乃(音楽)、白神ももこ(演出・振付)、毛利悠子(美術)

「芸術の秋」も本番。コネクトのネットワークの皆さんも、全国各地で活躍されています。ぜひ、それぞれのサイトで公演情報等をチェック頂いて、実際に足を運んで頂けたら幸いです。町田市や相模原市にも縁のあるアーティストです。

 コネクトとしては、11月11日に路上観察学会分科会が無事にスタートし、町田の路上観察から始まりました。活動報告は、リーダー鈴木健介(青年団所属/舞台美術家・漫画家・桜美林大学講師)のスケッチとともに、後日専用サイトにアップしていく予定です。どうぞお楽しみに。

  また現在、相模原市/町田市各小学校・支援学校で実施中の桜美林大学アートマネジメント人材養成推進事業(アウトリーチ実習)の取材も精力的に進めています。全取材が終わりましたら、都市郊外の芸術教育、学校と芸術家の関係性の視点から、考察レポートにまとめたいと思っています。

 作曲家・宮内康乃さんが参加して16日まで公演中のフェスティバル・トーキョー『春の祭典』初日レポートにつきましては、こちらをご覧ください。

2014年

11月

04日

民族音楽のすすめ

 文化の日を含む11月初旬の3連休は各大学や自治体で様々なイベントが開催されました。「文化/芸術」という言葉は、併用されたり切り離されたり、どちらかを上に置いたりと、その定義にも諸説ありますが、コネクトでは文化と芸術は相互に作用しながら日常と非日常をつなげ、人生をより豊かにしてくれるものだと考えます。

 「異文化」を身近に感じることができる芸術のひとつに、その国の音楽があります。特に民族音楽には言葉や宗教や国境を越えて遺伝子レベルで共感できる、人間共通のリズムや旋律を感じることができる。町田市や相模原市には海外からの留学生や外国人も多く暮らし、多様な民族音楽の生演奏に触れる機会が多いです。

写真(上)は、今年で第17回を迎える町田市の国際ボランティア発「夢広場」です。今年も朝から様々な民族音楽が演奏されていました。

 下の写真は、アジア文化に強い和光大学の先生方が毎年開催されているアジアフェスタのオープニングで登場した若手ソムルノリチーム。昨今の韓流ドラマでも民族音楽(風)の楽曲を耳にすることは増えましたが、生演奏はまだまだ珍しく、複雑に絡み合う5人のリズムや音色には日本の祭りの音楽とも似た雰囲気があって、その共通性や違いを肌で感じられる貴重な機会となりました。

 音楽の起源に思いを馳せるとき、そこには「ひとりの人間」が思い浮かびます。誰かに何かを伝えようとしたり、自然の音を模倣したり、感情を表現したり、音を発する動機はさまざまだったかもしれません。ただそこに「国境」は無かったはず。世界はもともとひとつの音楽から始まったのだと思うとき、異文化理解にとって芸術の役割とは何かをあらためて考える機会ともなりました。

 その国を知りたいと思ったら、まずは民族音楽を聴くことから始めてみてもいいかもしれません。それには、地元の国際交流センターや大学、ボランティアサークル等が開催するイベントを広報やサイト等でチェックしてみるのも、おすすめの方法です。日常の中で、素敵な異国体験ができるかもしれません。

2014年

11月

03日

コネクト「路上観察学会分科会」立ち上げました

現在開催中の「尾辻克彦×赤瀬川原平」展の関連イベント「南伸坊×林丈二放談」が開催されました。

 去る10月26日にご逝去された赤瀬川原平さんを偲びながらも、笑いの絶えない和やかな会となりました。路上観察学会のエピソードを始め、「赤瀬川原平」という日本では稀有な道を歩んだ芸術家の、人生そのものを面白がる生き方には、コネクトが目指すべき在り方も教えて頂けました。大人が楽しむ心を忘れてしまうと世の中は閉塞しますし、日常にふっと風穴を開ける役割が芸術にあるのだと思いました。

 放談後には、担当学芸員・谷口さんの多大なるご協力を頂いて、お二人に「コネクト路上観察学会 分科会」立ち上げのご報告をさせて頂きました。今後、講師の鈴木健介さんと共に、町田市、相模原市をはじめ本家のエスプリを受け継いだ面白いワークショップを作っていけたらと思っています。

文学者・尾辻克彦についても町田市民文学館で、ぜひ出会ってみてください。

 

「赤瀬川原平×尾辻克彦」展は12月21日まで。町田市民文学館ことばらんど

〇2014年11月11日にスタートします。
専用サイトができました こちらから→

2014年

11月

01日

山羊のいる風景

町田市にある藤の台団地と山崎台団地では、昨年から除草用の山羊がUR都市機構から派遣されています。残念ながら藤の台団地の山羊は仕事を終えて引き上げてしまいましたが、山崎台団地の方は11月いっぱい滞在する予定だそうです(予定は変更になる場合があります)。

 山羊に会いにいくと、日常風景の中に真っ白な山羊が存在するだけで不思議と心が和み、どこにでもある空き地が特別な場所になったような感じがしました。この白い4匹の山羊の存在は、そのまま「郊外都市の暮らしと芸術」の理想的な関係のようにも思えました。山羊は芸術家でもあり、山羊がいることで起きるコトが芸術となる。そのコトが人や場をつなぎ、コミュニティに新しい風が吹く。だからといって大げさではなく、あくまでも日常の中にある非日常。山羊は自然体なのです。

 

 残念ながら山羊には遭えませんでしたが、最初に訪れた藤の台団地は、生活空間そのものが心地よいコミュニティ・アートになっているというか、どこかクリエイティブな雰囲気が漂っていて新鮮な驚きがありました。各棟の入り口は美しい色で塗り分けられ、花壇は美しく整備され、手書きの看板がある。商店街のギャラリーには沢山の作品が、音楽教室ではピアノを弾いている人がいる。デイサービスには和風旅館風の「藤の台の湯」と染め抜きされた大きな暖簾がかかっている。ベンチで談笑する人、お散歩する人。生活の「質」とは何か。芸術とは何か。過去と未来が交錯する昭和の「団地」から、新しいコミュニティの在り方が見えてきます。

 コネクト+では、今後も都市郊外の団地も取材しながら、「コミュニティと芸術」についての考察を重ねていきたいと思いました。

2014年

10月

30日

桜美林大学アートマネジメント人材養成推進事業「アウトリーチ実習」を取材中です。

平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」の助成を受けて7月からスタートしているタイトルの事業を現在取材中です。

去る10月17日は町田市立本町田小学校の支援学級(みどり学級)で行われた大森智子さん(ソプラノ)と田村緑さん(ピアノ)、10月23日には神奈川県立相模原中央支援学校での森下真樹さん(ダンサー)の各アウトリーチ授業を見学しました。今後も相模原市、町田市の小学校を中心に一線で活躍するアーティストが桜美林大学より派遣されます。いつもの授業とは違う、アーティストならではの想像力や創造力を活かした時間を子供たちも生き生きと楽しんでいます。アウトリーチは12月までですが、その後も企画制作講座や公演演習、報告会などが3月まで続きます。取材の内容については、CONNECT+でもレポートいたします。お楽しみに。

関連サイトはこちら→

2014年

10月

09日

音楽療法ボランティア「歌う♪寄り添い隊」を取材しました。

 1993年の開講以来、20年の歴史を持つまちだ市民大学HATS「まちだの福祉」講座。音楽療法ボランティア「歌う♪寄り添い隊(旧メロディー)」は、2011年度通年講座「清風園コース」の修了生サークルです。現在は第一期メンバーから新しい顔も加わって毎月第2/第4木曜日に活動されています。今回は音楽療法のプログラム内容ではなく、人生の後半にふとしたきっかけで「音楽」と関わることになった皆さんと音楽との「関係性」に注目して取材をさせて頂きました。

 メンバーは「もともと音楽が好きだった」方や、「どちらかと言えば苦手だったけど、仲間がいたから参加した」方など、参加動機も音楽的経験値も、年齢も様々です。もちろん音楽的な好みも違う。そのメンバーを緩やかにつなぐのもまた音楽のチカラです。

 活動は、まず参加する皆さんを上階の特養フロアに迎えに行くことから始まります。現場は先生のピアノ弾き語りを中心に進められ、メンバーは参加者の車いすに寄り添いながら、目線を合わせ、時に背中に手を添え、一緒に歌い、楽器を支え、笑顔を向け、ゆっくりと優しく声をかける。その合間に連携して先生をアシストし、リーダーの冨田さん(写真後列 左端)は常に全体を見ながら、絶妙なタイミングで手拍子や合いの手を入れ「雰囲気」をつくる。メンバー全員でひとつの「音楽的な時間」を作り出していきます。先生の「音楽(時間)」を止めない配慮、何より認知症等を抱える方たちが安心して参加できる「雰囲気」づくりは、このボランティア活動の重要な役割と言えるでしょう。

 活動後のメンバーへのインタビューでは、「そもそも音楽とは何だろう」という、研究者にとっても根源的なテーマにまで至りました。ただ寄り添って一緒に歌う活動の繰り返しには、どんな「意味」があるのだろうか。歌にまつわる「記憶」の多様性の発見。表面上の反応がなくても確かに相手と「つながった」と感じる瞬間。言葉にできない、「音楽」が持っている不思議な共感覚。それはいったい何だろうか。皆さんが活動の中で感じている様々な’問い’には、正解のない音楽(芸術)の永遠のテーマが見え隠れしていました。

 音楽の専門教育を受けた人の中には、若くして音楽を「捨てて」しまう人もいます。「音楽する自分」を社会に活かす方法は多々あるはずですが、その発想が専門教育から抜け落ちてしまうことも珍しくありません。芸術のために、自分自身のために、高みをめざし、挫折する。秀でた才能以外は価値がないと思い込み/込まされ、早々に道が閉ざされる。ひとりの’天才’を求める20世紀型の専門教育です。しかし芸術はスポーツではなく、演奏家はアスリートではありません。一生を通して向き合っていくものです。特に高齢化社会を迎えた今は、演奏家や芸術家の在り方も大きな転換期を迎えていると感じます。

 そして都市郊外の住宅地の高齢者施設の中では、まさに芸術の真髄に触れながら、自然体で音楽と向き合う普通の人たちがいる。もしこの「寄り添い隊」が若い専門家集団だったら、この柔らかな空気感や音楽時間は生み出せないかもしれない。音楽や参加者との緩やかな相互の関係性は、厳しい練習の成果ではなく、日々の暮らしと共に年を重ねながら、いつしか自然と築かれていくものかもしれません。音楽(芸術)はまさに「生きるための知恵」だと思うのでした。(その2へ)

※現在「清風園コース」は開講していません。

〈補足〉

 ちょうどクリストファー・スモール『ミュージッキング~音楽は〈行為〉である』(水声社)の翻訳が出版されたのが、この「寄り添い隊」が誕生する少し前の、2011年7月のことでした。「音楽」を「音楽する」という「行為」として捉え直し、「社会の理想的なつながりを学ぶための活動」と位置づけた興味深い内容です。スモールが提唱する「誰もが音楽的な社会」。それは、弱い人や多様性を自然に受け入れた個人が成熟できる社会のことなのです。   (ササマユウコ)

 

〇取材協力ありがとうございました:

 社会福祉法人賛育会 第一清風園様

(株)リリムジカ ミュージックファシリテーター 塚本泉先生(写真 前列左端)


2014年

10月

01日

平成26年度弘前大学国際シンポジウム開催のお知らせ

今田匡彦研究室サウンド・エデュケーション「紙のワーク」より
今田匡彦研究室サウンド・エデュケーション「紙のワーク」より

CONNECT/コネクト代表ササマユウコは、震災後の世の中を捉え直そうと、2011年9月から2013年3月まで弘前大学大学院今田匡彦研究室に社会人研究生として籍を置かせて頂きました。ここでは、M.シェーファーのサウンドスケープ思想を軸に「内と外をつなぐ、調和のとれた世界とは何か」を考え、「サウンド・エデュケーション(音のワークショップ)」が目指す新しい音楽教育の在り方を研究しました(現在もしています)。今田教授はシェーファーと共に、日本の文化を背景にした子ども向け音楽教育テキスト「音さがしの本~リトル・サウンド・エデュケーション」(春秋社)を出版されています。西洋クラシックが主流の音楽教育の在り方そのもの、世界を俯瞰して捉え直す上でも画期的なテキストです。

 その研究室が中心となった「平成26年度弘前大学国際シンポジウム」が10月18日19日の両日、弘前大学創立50周年記念会館みちのくホールにて開催されます。今年度のテーマは「Proposing a New Music Education View through Non-European Sound Best Practice」。ニュージーランド、香港、カナダ、フィンランドから4名の研究者を招聘し、院生たちも英語で発表します。音楽教育をテーマにしたシンポジウムではありますが、タイトルにもあるように「Non-Europeanの音響文化」が中心となり、日本の音楽教育、また世界を広く「音」から捉え直すシンポジウムです。ご興味のある方は是非ご参加ください。無料です。

 

公式サイト http://huis2014.com/


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2014年

9月

09日

奈良・京都を取材しました。

①奈良「わたぼうし音楽祭」

春に訪れた「たんぽぽの家(たんぽぽの会)」を母体に、今年で39回目を迎えた「わたぼうし音楽祭」にお邪魔しました(9月7日/奈良文化会館国際ホールにて)。理念の押しつけではなく「共感」とともに、ふわりふわりと全国に広がって、今では2年に1度「アジア太平洋わたぼうし音楽祭」も開かれているのです。この日も台湾からゲストを迎え、1年に1度の、そこにいるみんなでつくる「祭」としての音楽祭を一緒に楽しませて頂きました。3時間に及ぶステージもあっという間。障がいを持つ人の詩に曲をつけるという、当時誰もが思いつかなかった「つながり方」そのものが共感を呼ぶ様々なメッセージとなって、わたぼうしのように飛んでいった。それが大きな実を結んでいるステージでした。

 

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②京都芸術センター

翌日は昨年の春(の夜)に訪れた京都芸術センター(元明倫小学校)を再訪。事務局の石井知枝子さんにお話を伺いながら、施設内をあらためて見学させて頂きました。スペイン風エントランスを始め、地域のコミュニティスペースとしての贅を尽くした大小の座敷、関東大震災後の「震災復興小学校」を意識したスロープなど、100年近く前の建築物が伝える「地域と学校の関係性」には今も学ぶことが多かったです。廃校後もアートセンターを支えるのは300人の登録ボランティアさん。もともとこの施設に興味を持ったのも、現代美術の中に溶け込んだ監視ボランティアさんの'自然体’。生活とともにある芸術の理想形を見せて頂いた気がしたからです。もちろん、運営事務局がボランティアの皆さんを誇りに思っているからこそ15年目を迎えた今も、たくさんの「愛」にあふれた施設なのでした。

※以上は、CONNECT+考察レポート【日常のつづきにある非日常~関西編】として、近日アップする予定です。

2014年

9月

01日

芸術の町・藤野を訪れました(相模原市緑区)

 8月の終わりに、コネクトネットのメンバーでもある作曲家の宮内康乃さん(つむぎね主宰)、彼女の新作声明を演奏する真言宗の斎藤説成さん、中学生女子1名というユニークな組み合わせで、相模原市緑区にある藤野に出かけました。

 藤野町は神奈川県の北西端に位置し、2007年に相模原市に編入、2010年から緑区の一部となった町です。中央高速で近くを通ると山間に大きなラブレターがあるのにお気づきの方、「あれ」がある町です。もともとは甲州街道の宿場町として栄え、今も山岳信仰が残る古い町。この日も駅前では地元の古い祭り最終日の御神輿が担がれていました。2004年にシュタイナー学園が移転したこともあり、学校関係者や芸術家も多く住む「芸術の町」としてここ10年くらいで知名度も飛躍的に高まりました。

 この日は、スティーブ・ライヒのシリーズでも有名な「神奈川県立藤野芸術の家」と、藤野在住の音楽家・藤田陽介さん宅で月に1度行われるコンサートにお邪魔しました(現在ヨーロッパツア―中の「表現ーHyogen」とのセッション)。「芸術の家」は夏休み中ということもあって工房は多くの親子連れでにぎわい、ホールでは音大のオーケストラが合宿練習中でした。敷地内には素敵なレストランもあり、おいしい窯焼きピザなども頂けます。作家が在住する手仕事ブースは店舗にもなっていました。古くから藤野に暮らす方たちの利用頻度はわかりませんでしたが、都市郊外と芸術の、ひとつの理想の関係性を提案している場所だと思いました。小田急相模大野から電車で1時間ちょっとに広がる別世界です。